日本気象協会 biz tenki
加工食品菓子JCC、セントラル倉庫の運...

JCC、セントラル倉庫の運用を計画 菓子卸7社に適正なロットで輸送

 菓子専業の開発企業で菓子の全国卸販売を手掛けるジェーシーシー(JCC)は今後、菓子卸事業の取り組みとして、セントラル倉庫を借りて輸入菓子を中心に在庫し、JCCメンバー社(菓子卸7社)に販売しやすい適正なロットで輸送することを計画する。

 2月25日、取材に応じた水谷圭二社長が明らかにした。

 「実はこれまで在庫を持っておらず、商品は、製造先・輸入先からメンバー社へ直送している。輸入品は円安でなかなか厳しい状況にあるが、東南アジアや欧州から輸入していることもありセントラル倉庫の運用を考えている」と水谷社長は語る。

 今後、国内メーカー品の在庫も視野に入れ、セントラル倉庫を選定する。「例えば製造ロット500ケースの国内製造品の在庫と連動していくようなことを考えている」という。

 JCCが橋渡し役となり、中小メーカーのPB商品の製造を円滑にする流れを推進していくことも検討する。

 「中小のメーカーさまは人手不足と原材料高で苦しまれており、製造・流通・販売の視点で取り組んでいかないと難しい世の中になっている。我々が関わることで、メーカーさまの都合に合わせて一番効率の良い製造ロットを追求してお役立ちしたい」と力を込める。

「まんぷくクラブ 三種の最中ミZ{ックス」
「まんぷくクラブ 三種の最中ミックス」

 菓子の開発事業については「大手小売企業さまがどんどん寡占化していく中で、大手小売り企業様のPBにはない商品を開発していく」と意欲をのぞかせる。

 JCCの前期(3月期)売上高は前年比9%増。今期は5%増の着地を見込む。

 原材料が高騰する中、100円均一菓子「お買得気分」と180円均一菓子「ひとりじめ気分」では均一菓子のため価格改定を行えず、一部商品で減量を余儀なくされた中での増収見通しとなる。

 「値上げができない分、菓子市場の伸びには少し追いついていないが、全般的に好調となった。特に調子がよく、我々が予想していたよりも売れたのが『まんぷくクラブ 三種の最中ミックス』。市場で最中のアソート商品が少ないことと、わかりやすさが受け入れられたのだと思う」と振り返る。

「缶詰風ナカミグミ グレープフルーツ味」
「缶詰風ナカミグミ グレープフルーツ味」

 春夏の目玉新商品には「ミルメーク たまごパン」「缶詰風ナカミグミ グレープフルーツ味」「バターココナッツ」「凍らせて食べるシャーベット メロン」などを挙げる。

 JCCは、日本全国各地のメンバー社である菓子卸7社が共同出資して1971年に設立(当時:前身会社・株式会社ファミリー)。

 各地域特有のマーケットニーズの違いを捉え、各地域にふさわしいサービスを提案。小売企業との取り組みによるストアブランドの共同開発や売場づくり、協力メーカーとオリジナル商品・地域商品の開発に取り組んでいる。

 メンバー社は、関口、ハセガワ、種清、MDホールディングス、旭食品、中陽、セイカ食品の7社で構成されている。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。