トップニュース畜肉はメニュー決定商品 製販各社が新需要の開拓強化

畜肉はメニュー決定商品 製販各社が新需要の開拓強化

 畜肉(精肉、ハム・ソーセージ等)市場でスーパー、メーカー各社は新たな需要開拓、既存ニーズ掘り起こしにあらためて注力している。

 背景には物価高による消費者の節約志向がある。精肉では、牛から豚、豚から鶏へ消費のシフトがあり、ハム・ソーも価格改定による数量減が業界の課題だ。ただ有力スーパーの調査によると、生鮮4品の中で30~40歳代の購買率が最も高いのがハム・ソー含む精肉部門というデータもある。たんぱく質摂取の健康需要も後押しし、畜肉の潜在ニーズは高い。その需要から消費を後押しすべく、スーパー畜産部門、畜肉加工メーカー、新商品、販促、キャンペーンなどで市場の回復と底上げを図っている。

 イオンリテールが新たに導入した精肉売場が「MEAT PARK(ミートパーク)」。25年10月にイオンスタイル伊丹(兵庫県伊丹市)に本格的に初導入すると、モールの改装効果も相まって翌月~26年1月の同店精肉売場の売上高は前年同期比約4割増に伸長した。

 売場はトンテキ、焼き肉など肉料理の人気メニュー別ゾーンなど、約400アイテムの幅広い品揃えで選ぶのが楽しい売場を構築。そして3月18日、関東初のミートパークを千葉県のイオンモール津田沼に導入する。

 関西有力スーパーの平和堂、オークワもウインナー含めた精肉部門で新たな売り場や商品を展開し、店舗全体の集客も担いながら畜肉関連売場の活性化を図っている。

 スーパー各社が精肉を強化する理由は、店の集客に直結することと、今晩のメニューが肉で決まることがある。焼き肉にトンテキ、焼物、煮物、揚物、鍋物など、肉が売れれば野菜も調味料も売れる。朝食ではハム・ソーセージが主役となり、ハムサンド、ベーコンエッグ、ウインナーホットドッグなど。昼食の弁当でウインナーは主役も脇役も務める。手軽にたんぱく質が摂取できる栄養面でも支持を得ている。

 日本ハムは「加工肉の新しい選択肢」として、ハム関連で2つの新ブランドを投入。夕食向けには、精肉のような素材感や食べ応えと、加工肉の扱いやすさ(下処理不要・日持ち)を兼ね備えた「Atta!a(アッタラ)」を、サラダ向けには、「生のままでもくちどけが良い」とする「サラダデッラ」を発売した。

 伊藤ハムは、コメ高騰でニーズが高まるパンに挟むことに特化した「さわやかパック パン好きのための」シリーズを展開し、ハムの薄切り感とパンに挟んだふわっとした食感を訴求。プリマハムは、全米No.1ソーセージブランド「ジョンソンヴィル」のあらびきウインナーを新発売し、ウインナー高価格帯市場を開拓。丸大食品は、今年6月に開催するサッカーワールドカップ日本代表のオフィシャルライセンス商品を発売し、POP含めて売場を盛り上げるなど、製販連携して畜肉売場を活性化させていく。

(3月13日付本紙に「畜肉特集」)

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