飲料系飲料「オロナミンCドリンク」夜空に浮かぶ巨大な楽譜で大合唱 60周年施策の節目で見えたもの 大塚製薬

「オロナミンCドリンク」夜空に浮かぶ巨大な楽譜で大合唱 60周年施策の節目で見えたもの 大塚製薬

 大塚製薬の「オロナミンCドリンク」(以下、オロナミンC)は、昨年実施した60周年施策などで得られた気づきを活かして、今年も人とのつながりをテーマに活動する。

 熊取谷(くまとりや)直毅ニュートラシューティカルズ事業部製品部オロナミンCプロダクトマーケティングマネージャーは「昨年の60周年の取り組みを通じて、人とのつながりの大切さを多くの方に届けることができたと感じている。引き続き、オロナミンCが身近な人や大切な人との間で交わされる気持ちに寄り添う存在であり続け、人から人へ元気が伝播するような体験を届けていきたい」と意欲を示す。

大塚製薬の熊取谷直毅氏
大塚製薬の熊取谷直毅氏

 周年施策は、「元気ハツラツ!大空大合唱」(以下、大空大合唱)と称し約1300機のドローンが夜空に歌詞や五線譜、「オロナミンC」の形をした音符を描き出し、来場者とともにシンガーソングライターKANさんの大ヒット曲「愛は勝つ」を大合唱する内容。

 好評を受けて会場を追加し、全国5カ所(北海道小樽市、秋田県大仙市、埼玉県鴻巣市、熊本県八代市、徳島県三好市・美馬市)で実施した。

 8月には最初の会場となった小樽市での「大空大合唱」を伝えるCMを公開し、来場者以外にもブランド体験を促した。
 「同じ空を見上げ、一緒に歌うといった体験や時間をみんなと共有できることの大切さを、改めて実感した。当社へのお問い合わせでは、『ここでもドローンショーをやってほしい』といった声のほか、『感動した』『元気が出た』といった言葉もたくさんいただいた。お客様の反応を受け、全国のより多くの方へこの体験を届けたいという想いから、可能な限り会場を追加した」と振り返る。

「オロナミンCドリンク」
「オロナミンCドリンク」

 同社によると、60周年施策後に行った調査では、「オロナミンC」に対する好感のスコアが上昇したことを確認。

 「昔からある製品というイメージだけではなく、“『オロナミンC』は新しい試みにも取り組んでいる”と感じていただけたと思う。改めて、『オロナミンC』に親しみを感じてくださる方が増えたことは大変嬉しく、共感していただける、心に残る体験をこれからも届けつづけていきたい」と話す。

 多くの会場では商品をサンプリング。現場に立ち会い、親から子へ「オロナミンC」が伝えられる様子も見受けられたという。

 「『大空大合唱』でみられたように、見知らぬ周囲の方々が時間を共有し、一緒に何かを作り上げるという体験は、安心や人とのつながりを自然に感じさせるものだと認識した。そうした体験が、人を元気づけることにつながっていると受け止めている」と語る。

 花火大会での「大空大合唱」のほかにも、「お祭り」をテーマに実施した周年企画として、「元気ハツラツ音頭」を創作。「オロナミンC」の瓶を開ける動作や「C」のマークをつくる振付で、全国14カ所の盆踊り会場の盛り上げを図った。

 昨年は、60周年施策に軸足を置きつつ、身近な人に感謝や労い、応援の気持ちと共に「オロナミンC」を手渡す活動「One Action(ワンアクション)」も継続・強化した。

 「オロナミンCの日」の7月3日には、毎年、同社の社員が取引先などに冷えた「オロナミンC」を直接手渡している。昨年も約10万本を配布して感謝の気持ちと元気を届けた。

 母の日・父の日といった家族の記念日や、働く人を労う勤労感謝の日などにも継続して実施した。

 昨年は新たに各地のお祭りでも「ワンアクション」を実施。

 30カ所以上のお祭り会場にて、お祭りの運営で汗を流す人や演者らに元気の差し入れとして「オロナミンC」を届けた。
 「お祭りには幅広い世代の方が参加し、昔を思い出すような懐かしさも感じられる。人とのつながりだけでなく、地域のつながりを感じられる場でもあり、『オロナミンC』が大切にしたい想いと重なる部分があると感じた」と語る。

 「オロナミンC」の2025年の販売状況は、2024年11月に実施した価格改定の影響で苦戦を強いられたものの、価格改定が一巡した現在は回復基調にあるという。

 今後は、世代を超え中長期的なブランド育成を行いつつ、家庭内での飲用機会の広がりを見据えて活動していく。

 「幅広い世代の方にご愛飲いただいている『オロナミンC』だからこそ、家族間のコミュニケーション機会や気持ちを共有する体験を通じて、より一層、元気を届けていきたい」と述べる。

 そのための方策として「オロナミンC」独自の情緒的な価値を訴求していく。

 「ブランドの資産である“元気ハツラツ!”の情緒的な価値を、飲んで元気になるということだけではなく、みんなと元気を共有できる形までアップデートしていきたい」と話している。

 なお、2025年栄養ビタミン飲料市場は、金額ベースは堅調に推移しているとみられる。

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