簡便性や豊富なメニューが支持され、市場が急拡大するワンプレート冷凍食品。米飯メニューを中心にバラエティも広がるなか、日本ハム冷凍食品では強みを生かしたナーンとカレー2種アソート商品でこの分野に新規参入する。ありそうでなかったメニューの登場で、市場はますます盛り上がりそうだ。
「売場が広がるワンプレート冷食の市場は、4年前に比べ約3倍と非常に大きな伸び。当社も遅まきながら参入する」。1月27日の春夏新商品発表会で、商品開発部長の松本茂樹氏が宣言した。
首位ニップンの製品を中心に、このジャンルで主流として定着しているのが和風・洋風の米飯メニュー。このほかパスタをはじめとした麺類も人気だ。
40代以上のユーザーが8割を占めるワンプレート市場で今回、20~30代の男女をターゲットに投入するのはナーンとカレーのセット。
「人気メニューではあるが、これまで他社にはなかった。ナーンとカレーをセットにできるのは当社だけ。2種のカレーをアソートにしたのが大きなポイントで、外食でしか味わえなかったメニューを簡単に食べられる」(松本氏)。
日本ハムではチルドのナーンを90年代後半から展開し、現在トップシェア。同社の商品ではピザよりも歴史の長い分野だ。また陰に隠れた存在ながらレトルトカレーも息の長い商品。ギフトでも根強いファンを持つ。
近年ではナーンを提供する飲食店が増加。若い世代から人気を得ていることに加え、スーパーのカレー売場も拡大中。家庭でカレーをナーンと一緒に楽しみたい潜在需要が高まっているとみる。
レンジ加熱時の問題をクリア

だがこれまで開発の高いハードルとなっていたのが、電子レンジ加熱の問題だ。
「ナーンの生地と液体のカレーを同時にレンジにかけても、生地のほうが先に温まり固くなってしまう。何度も容器メーカーとやり取りしながらトレーの形状などを工夫して、専用の型を完成させた」(常務取締役戦略本部長 五反田光氏)と明かす。
3月1日から発売するのは「ナーン&バターチキン・キーマのWカレー」「ナーン&バターチキン・ほうれん草のWカレー」の2品(各1人前/オープン価格)。いずれもナーン2枚とカレー2種がセットになったワンプレートだ。店頭では、グループの日本ルナが展開するチルド飲料「とろけるラッシー」とのクロスMDも計画する。年間の販売目標は2品計10億円(出荷ベース)。
開発テーマに「新規領域への挑戦」「節約志向への対応」「様々な食シーンの開拓」「重点カテゴリーの磨き」を掲げる今春は、生活者ニーズの変化に対応した新商品14品、リニューアル13品の計27品を発売する。
