逆光線(コラム)世界2位の輝きを再び

世界2位の輝きを再び

 日本の稲作はかつて生産性が世界2位だった。ただし50年以上も前の話。その後はアメリカや中国などに次々と抜かれ、近年は16位と大幅に後退。

▼データを公表したのはマッキンゼー・アンド・カンパニーの加茂正治シニアアドバイザー。一般論として兼業農家や小規模農家の多さを紹介し、独自視点でコメの流通に市場(いちば)がないことを指摘。「産業が成長するには市場原理が必要。絶え間ない切磋琢磨で品質向上や効率化が進む。差別化要素が明確なことも大切。日本のコメはどちらも欠けている」。

▼国内の加工食品市場はどうか。幸か不幸か熾烈な競争にさらされている。平成のデフレ時代では安くておいしいことが当たり前になった。足元のインフレ下、コスト高と節約志向の板挟みに悩まされ、減りゆく胃袋の奪い合いが続く。

▼未来への光明はある。インバウンドの急拡大で日本の食品産業は高い評価を獲得。海外で日本産食材のニーズが高まっている。食品メーカートップは「世界で見ると人口は増加傾向。われわれの技術を生かせばチャンスは大いにある」。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。