農水畜産業米{コメ}コメ流通、合理的で一貫性ある政策を 日本チェーンストア協会が食糧法見直しに要望

コメ流通、合理的で一貫性ある政策を 日本チェーンストア協会が食糧法見直しに要望

 日本チェーンストア協会(尾﨑英雄会長)は、1月21日付で「食糧法見直し」に関する要望書を鈴木憲和農林水産大臣に提出した。項目は3つ。

 1つ目は「在庫数量等の定期報告制度について」。流通実態の把握が困難とされる特定の流通段階や事業者に焦点を当てて制度を検討するべきとし、小売など事業者を含めた流通の最終段階まで一律で報告義務を課すことに懸念を示した。

 仮に導入する場合も、需給調整機能を持つ玄米に限定することを要望。米トレーサビリティ法等の既存制度の活用と、生産者からの出荷段階で取引量や取引先を把握することを基礎とした流通実態の分析を求めた。

 2つ目の要望は「民間事業者による米の備蓄義務化について」。昨年の政府備蓄米放出時に生じた緊急的な精米や輸送面での課題が解消されない限り、民間備蓄の放出が流通の混乱を招く可能性を否定できないと指摘。円滑な流通の確保、民間事業者にとっての実行可能性、政府と民間の適切な役割分担などを踏まえた慎重な検討を求めた。

 3つ目は「『需要に応じた生産』を柱とする政策の方向性」について。米の生産や需要の精緻な予測には限界があり、生産者にとって持続可能であり、かつ国民が広く受け入れやすい価格で安定的に購入できる仕組みの構築が重要と指摘。国内耕作地の特性等を踏まえた集約化・効率化といった構造的な課題にも正面から取り組む必要があると言明した。また政権や大臣の交代で政策の方向性が大きく変動することはコメ市場に不安定さをもたらすおそれがあるとして中長期的に一貫性があり、持続可能な政策の検討を求めた。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。