雪印メグミルクは11月14日、北海道紋別郡興部町にある興部工場の生産を2027年3月末で終了すると発表した。建屋や製造設備の老朽化が進み、生産の安定継続が難しくなった。同工場で生産している家庭用・業務用の練乳類は、外部委託に切り替えて事業を継続する。
興部工場は1930年に集乳所として開設し、49年に粉乳生産を開始。79年からは練乳の製造を担ってきた。07年に粉乳の生産を終えた後も、高品質な北海道産生乳を原料とする練乳工場として稼働していたが、設備の老朽化が著しく生産体制の見直しを進めていた。
なお、工場の生産終了に伴い、2026年3月期第2四半期には減損損失21億円を特別損失として計上した。


