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明治 “できたて体験”で酪農伝える 世田谷区と連携し食育授業

 明治が展開するチーズブランド「フレッシュチーズスタジオ」は、「できたて、しあわせ。」をコンセプトに、北海道・十勝の生乳を使ったフレッシュチーズを工房や店舗でその場で仕上げて提供している。出来たてを味わう体験を通じて、乳製品や酪農の価値を伝えるのが狙いだ。

 取り組みの一環として11月29日、世田谷区教育委員会と連携し「世田谷区×フレッシュチーズスタジオ(明治)ハローキャリアワーク」を実施。ホームページには100人を超える応募があり、抽選で30人が参加した。児童らは今年7月に世田谷区に開業した工房併設型店舗「FRESH CHEESE STUDIO 深沢工房店」を見学後、北海道産生乳を使ったチーズカード(凝乳)でモッツァレラチーズ作りを体験した。温めたチーズを自分の手で成形し、蜂蜜やオリーブオイルなどをかけて味わいながら、酪農家の仕事や国産乳製品への理解を深めた。その後は新聞や4コマ漫画を制作し、地域に愛される店や商品とは何かを考えるワークも実施した。

使用したカード
使用したカード

 体験で使用したカードは、同ブランドの中核を担う技術だ。北海道で絞った生乳から作ったカードを新鮮な状態で急速冷凍し、本州へ輸送。現場で電子レンジ加熱するだけで、モッツァレラやストリングチーズ(さけるタイプのチーズ)などを自由に成形できる。冷凍で2年間保存できる点も特長で、ホテルやレストランなど業務用での採用が広がっている。

 プロダクトマネージャーの小森素晴氏は「強く記憶に残る体験があれば、商品や酪農への関心につながる。出来たてを味わう体験そのものが価値になる」と話す。世田谷の店舗では、いちごを丸ごと包んだブラータや、ホエイを活用したリコッタチーズなど付加価値商品の開発にも着手。あんこを包んだ「あんぶら~た」は一部百貨店やECでも販売し、和素材を組み合わせた新たなチーズとして注目される。今後は急速冷凍技術の強みを生かし、海外展開も視野に入れる。

小森素晴氏
小森素晴氏

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