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飲料嗜好飲料UCCがトヨタ「クラウン」4車種のコンセプトや乗り心地をコーヒーで表現 水素社会の実現が目的
KNOWLEDGE WORK 20260303

UCCがトヨタ「クラウン」4車種のコンセプトや乗り心地をコーヒーで表現 水素社会の実現が目的

 UCCグループとトヨタ自動車は、カーボンニュートラルに資する水素社会実現への協働を前進する。

 UCC上島珈琲がトヨタの16代目「クラウン」4車種(セダン・クロスオーバー・スポーツ・エステート)のコンセプトと乗り心地を表現したオリジナルの水素焙煎コーヒー(レギュラーコーヒー)を開発。

 各車種をイメージした計4品を取り揃え、10月7日から「クラウン」専門店6店で順次提供・販売される。200g豆のメーカー希望小売価格は税込3510円。

 7日、SHARE GREEN MINAMI AOYAMA(東京都港区)で発表会に臨んだUCCジャパンの里見陵執行役員サステナビリティ経営推進本部長は「水素というのは、もっと身近で皆さんに使っていただくべきエネルギーだと思っている。我々だけでできることは少なく、このように一緒に水素を利用することを広げていきたい。コラボレーションがもっと進化し、どんどん仲間づくりをしていきたい」と力を込める。

オリジナル水素焙煎コーヒー(レギュラーコーヒー豆200g)
オリジナル水素焙煎コーヒー(レギュラーコーヒー豆200g)

 開発にあたっては、2024年12月のキックオフを皮切りにUCC・トヨタ双方が相互理解を深めた上で、UCCコーヒーアカデミーの土井克朗専任講師が試乗にて体感した感覚(各車の雰囲気・乗り心地・ハンドリング・動力性能)をもとに「クラウン」の乗り心地を水素焙煎コーヒーの飲み心地としてブレンドで表現した。

 水素焙煎コーヒーとは、コーヒーを焙煎する際の熱源に、一般的なガスではなく水素を使用したコーヒーのこと。バーナーで水素を燃やして発生した熱風を、焙煎釜に送ることで焙煎する。

 使用する水素は、官民・他業界の垣根を越えた連携とNEDOの採択を受けて開発されたP2Gシステムを使う。
 再生エネルギーをベースとした電気で水の電気分解を行ってつくられる「グリーン水素」であるため、実質的にCO2フリーの熱源となる。

 環境への配慮だけでなく、味わいにおいても優位性がある。水素は最小燃焼単位が小さいため、ガスでは出せない極弱火を出せるほか、ガスでは難しい緩やかな温度変化をつけられる。

抽出されたオリジナル水素焙煎コーヒー
抽出されたオリジナル水素焙煎コーヒー

 このメカニズムにより、例えば“甘みを引き出す温度”や“雑味を低減する温度”など、特定の温度帯で長く焙煎することで、豆が持つポテンシャルをより引き出すことができる。

 トヨタ自動車の清水竜太郎クラウンチーフエンジニアは「我々トヨタは、水素を“つくる、ためる、はこぶ、つかう”という4つに取り組み、今回は“つかう”という部分になる。水素の認知をどんどん深めていく手段として様々な車のモビリティに水素を活用しているが、一般の方々には、水素でこんなにコーヒーの味が変わるということから伝えていきたい」と期待を寄せる。

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