伊藤園「タリーズコーヒー」からコーヒー好きのためのペットボトルコーヒー登場 ショップ品質に自信

 伊藤園の「TULLY’S COFFEE(タリーズコーヒー)」は、コーヒー好きに選ばれることをコンセプトにしたペットボトル(PET)の新商品を10月6日に発売し、本格志向のコーヒーユーザーの需要獲得を目指す。

 9月24日、発表会に登壇した相澤治マーケティング本部コーヒーブランドグループブランドマネジャーは「SOT缶の時代、PETコーヒーの時代を経て、味覚の基準が変わり飲み方がボーダーレス化した “コーヒー好きの時代”がこれから始まる。本格的なコーヒーが求められる時代は、品質への評価が高い『タリーズコーヒー』にとって追い風になる」と期待を寄せる。

 新商品は「PLATINUM BITTER BLACK(プラチナ ビター ブラック)」と「PLATINUM WHITE LATTE(プラチナ ホワイト ラテ)」の2品。

 いずれもタリーズコーヒージャパンと連携して開発し、ショップで提供しているブラックコーヒーやカフェラテを目指して作られた。
 マーケティング本部コーヒー・エビアン・炭酸ブランドグループの川田悠氏は「リアルのショップがあり、明確なショップ品質を目指しているコーヒー飲料のブランドは他になかなか無いの特徴」と語る。

左から伊藤園の川田悠氏、相澤治氏
左から伊藤園の川田悠氏、相澤治氏

 新商品の1つ「プラチナ ビター ブラック」は、これまで止渇性と後味のキレが求めらる傾向にあるPETコーヒーの潮流に対し、嗜好性が高く、かつ後味のキレも良いブラックコーヒーという新領域に挑戦する。

 「コーヒー飲料を容器で選ばれる方のことも考えて、PETコーヒーの中の嗜好性の世界を追求して開発した。『タリーズコーヒー』らしさを飲料でもエッジを立てて表現した」と相澤氏は胸を張る。

 一方、「プラチナ ホワイト ラテ」は、ミルク感を重視したラテに仕立てている。
 同社がミルク入りコーヒー飲料に期待する要素を調査したところ“ミルク感がしっかりある”が最も多く挙げられたことから、ゴクゴクと飲みやすいカフェラテから満足感のあるカフェラテにトレンドが変化しているとの見立てのもと開発された。

 「徹底的にショップのカフェラテを探求し、飲みやすいカフェラテとは一線を画す品質にできた」と自信をのぞかせる。

 2品の今後の目標については「主力のボトル缶『BARISTA’S(バリスタズ)』シリーズに匹敵するくらいまで育てていきたい」と意欲を示す。
 認知拡大を目的に、10月6日から放映開始する2本の新TVCMでは、ショップ品質へのこだわりを訴求している。広告出稿量は2本計で2000GRPを予定する。

 なお「バリスタズ」シリーズは、嗜好性が高くボディ感のある余韻を特徴とし好調に推移している。