豆乳にもコーヒーにもこだわったソイラテ新シリーズ「キッコーマン クラフトソイ」 作りたての豆乳を加熱せずに原料として使用

 キッコーマンソイフーズは好調が続く豆乳市場の勢い加速に向け、調製豆乳・無調整豆乳といった白ものだけでなく豆乳飲料でも多彩な新商品を投入している。

 秋冬新商品の目玉は、豆乳にもコーヒーにもこだわったソイラテの新シリーズ「キッコーマン クラフトソイ」。

 9月22日から「クラフトソイ ソイラテ まろやかソイミルク」と「同 ほろにがエスプレッソ」の2品を全国発売し、豆乳メーカーならではのソイラテを訴求している。

 亀井淳一マーケティング本部マーケティング推進部部長兼商品企画部部長は「通常のソイラテ飲料は、一度滅菌充填した豆乳を原料として仕入れて作られているが、当社は自社工場内で作りたての豆乳を加熱せずに原料として使っている」と胸を張る。

 できたての豆乳を使用することで、香りや風味が失われやすい加熱殺菌を1回に留めている。
 コーヒーにもこだわり、豆乳に合う味わいを選定。コロンビア産、グアテマラ産の最高等級豆を76%使用し、自社工場にてネルドリップ方式で丁寧に抽出したコーヒーを作り立ての豆乳に加えている。

 既存商品「豆乳飲料 麦芽コーヒー」はコーヒー牛乳のような味わいであるのに対して、「クラフトソイ」シリーズはカフェや家庭で飲まれるソイラテを目指して開発された。

左から「豆乳+食物繊維」「杏仁豆腐」「カフェモカ」
左から「豆乳+食物繊維」「杏仁豆腐」「カフェモカ」

 フレーバー系の豆乳飲料シリーズからは、「カフェモカ」と「杏仁豆腐」を8月25日に新発売した。

 豆乳飲料の開発方針については、「これまでは『クリームソーダ』など、目新しさにかなり重きを置いていた。しかし、インフレ基調となったためか“失敗したくない”という意識が強まり、新商品が売れにくくなっている。そのため、想像できる味を意識して開発している」と説明する。

 「カフェモカ」は、人気の定番カフェメニューをイメージして作られた。ほろ苦いコーヒーと甘みのあるチョコレートがマッチした味わいに仕立てられている。

 杏仁豆腐を再現した「杏仁豆腐」は、ゼラチンで固めれば本物の杏仁豆腐のように食べることもできる。
 3種類のパッケージには、それぞれ杏仁豆腐とパンダのイラストをあしらった。背景の柄の中には「隠れパンダ」も描かれている。

 健康志向に対応した商品では、「砂糖不使用 豆乳飲料 アーモンド」と「豆乳+食物繊維」の2品を9月22日から発売している。

 「砂糖不使用 豆乳飲料 アーモンド」は、毎日飲みやすい味わいが人気の「砂糖不使用」シリーズの新商品。香ばしいアーモンドの風味が楽しめるとともに、ビタミンEも摂取できる。

 「豆乳+食物繊維」は、1本あたり5.2gの食物繊維を配合しており、1日不足分の食物繊維を手軽に補うことができる。味は「ほっこりさつまいも風味」とし、やさしい甘さが特長となっている。