越後製菓は9月8日、米菓「新潟の星」から「えび味」を新発売して「新潟の星」を「ふんわり名人」に続く定番商品に育成していく。
9月2日、発表会に臨んだ星野一郎会長は「私としては“まるで海老かき揚げを食べているような味わい”をイメージして開発した。濃厚な味わいで、バイヤー様からもご好評をいただいている」と胸を張る。
4月末から一部のスーパーで先行発売したところ、週間の売上高が、販促などを行わず店頭に並べただけで米菓カテゴリ1位を獲得する好事例も出てきているという。

「新潟の星」は、構想30年という歳月を経て2022年11月にテスト販売され、その後、大きさや風味を見直し23年9月から「甘から」「青のりしょうゆ」の2品を発売している。
2品とも原料にこだわり、米は新潟県産米のみを使用。一番の訴求ポイントは、口どけのおいしさにある。
「後引く旨さと食べやすい大きさで、口の中に放り込みやすく、舌でつぶすだけでスッと溶けていく」と説明する。
「えび味」については、生地に風味豊かな海老を練り込み「口に入れた瞬間、香ばしい海老とやさしい玉ねぎの甘さが広がる」という。

「えび味」の輸出も視野に入れる。
3月からカナダ・ケベック州の一部の店舗で英語とフランス語を併記した「ふんわり名人 チーズもち」と「新潟の星 甘から」の販売を開始した。
「北米ではえび味のスナックが人気。その中で、国産うるち米100%の『新潟の星』が双璧になれるようにしていきたい。現在はまだ国内仕様になっており、FDA(アメリカ食品医薬品局)のレギュレーションに合わせていきたい」と意欲をのぞかせる。