加工食品菓子売上高100億円を目指し人...

売上高100億円を目指し人財育成で未来を描く ひざつき製菓の膝附宥太新社長が経営の舵取りに意欲 

 膝附武男前社長が、2023年に迎えた創業100周年の節目に掲げた会社指針「生活をかけて、お客様においしく感じていただく」を継承し、社員・従業員の実質賃金を向上させることに主眼を置くのは、ひざつき製菓・4代目社長の膝附宥太氏。4月1日、社長に就任した。

 「栃木県内のエリアで社員・従業員から『ひざつき製菓で働けてよかった』『ひざつき製菓で働いているから割といい暮らしができる』と言ってもらえるようになりたい」と述べる。

 前期(3月期)売上高は前々期比19%増の44億円。このうち卸売は10年間で3倍に拡大し37億円となった。

 2034年に売上高100億円の目標達成に向けて、膝附社長が目下、力を注いでいるのが人材育成。

 「当社は小ロット多品種製造で年間に新商品を100品以上出している。今後、さらに提案数を増やしていきたい。そのためには人材が必要で、営業をもっと増やしていきたい」と意欲を示し、転職希望者を募る。

 「経験者でなくとも入社していただけたら『ひざつきイズム』で育てていく。やる気があって給料をもっと欲しい方には入っていただきたい」と呼びかける。

 「ひざつきイズム」とは経営者目線の営業活動を意味する。人事考課は個人の営業成績だけでは行っておらず会社全体への貢献を加味している。
 「入社していただき、手を取り合った同士とは正面から本気で向き合う」という。

 チームワークを重視する社風は、スピーディーな商品開発にも活かされる。

 「営業がお取引先様からお話をいただいたら、LINEで製造部に連絡して試作品をお願いするというシンプルな体制が1つの強み。仕組みづくりしていないのがいい」と胸を張る。

 営業部は、膝附社長を含めて計5人の少数精鋭。 
 NB・PBの広域営業、NB・PBの商品企画、運送会社の窓口、製造部との生産調整、SNS運用などの広報、総務全般の多岐にわたる業務を担当している。

 膝附社長をはじめとする営業担当がマーケティングの視点を持ち合わせながら商談に臨み商品開発を行っていることも強みに挙げる。

 「営業は継続的なものであるため、ある程度、当社にも利があり、卸さま、小売さま、その先の消費者にも利がある商品作りが必要。お客様に残念な思いをさせてしまっては結局続かず、三方よしの商売をしていかなくてはいけない」との考えを示す。

 米菓とスナックの2つのカテゴリを柱に今後も多品種小ロットで多様化するニーズに対応していく。
 
 スナックについては「ひねり揚げは15年くらい前から手掛けているが、ポテト由来やコーン由来のものにチャレンジし始めたのは2,3年前」と説明する。

 商品ブランディングは行わない。

 「経営者として他社の人気ブランドを羨む気持ちはあるが、当社が今から広告宣伝費かけてやっても消費者や卸さま・小売業さまにメリットはないと判断し、多品種小ロットでニーズに合わせて作っていくことが当社の活躍の場」とみている。

 膝附社長は、飲食店の卸会社での1年半の勤務を経て2015年1月に入社。
 「父からレールを敷かれたわけではなく、家庭でも会社がどういうことをやっているのか具体的な話を聞くことはなかった。入ったらやり切る覚悟ではいたが、入ったほうが得というくらいの気持ちだった」と振り返る。

 入社後、直営店「武平作(ぶへいさく)」の営業を1年間担当し、2016年4月、取締役営業部長に就く。
 「最初は業界のことも分からず、前任で恩師である常務、同業の方、お取引先に教えていただきながら、最初の数年間は死に物狂いの厳しい勉強期間だった」という。

 趣味はテニス、お酒、家族との団欒。
 「子どもが2人おり、上の子は小学3年生。親が子どもと過ごす時間は、小学生の年齢で半分以上終わってしまうと思うので、子どもとの時間を大切にしたい」と笑みをうかべる。

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