10.6 C
Tokyo
7.9 C
Osaka
2025 / 11 / 04 火曜日
English
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

食の価値

ヘルシンキで2週間仕事をしてきた女性が「行く前のイメージとは全く違いました」と教えてくれた。違ったのは服装のこと。あまりにもお金を掛けていないのに驚いたそうだ。

▼衣食住へのお金のかけかたは人それぞれだし、財布の中身次第でもあるが、国民性でもある。フィンランドの場合、住、食、衣の順で、特に衣には極端にお金をかけない。それぞれがお金をかけず創意工夫でお洒落するせいか流行がないのだそうで、そのせいか件の彼女は「町中はリユースショップで溢れていた」と話していた。

▼日本はどうか。私見では住、衣、食の順。バブル時代には「高いものは良いもの」という訳の分からない価値感でブランドが持ち上げられたが、今でも住、衣については変わっていない。一方、食はデフレ下の30年で「安いものが良い」とか「安価で供給する小売業は偉い」という価値観が根付いてしまった。

▼企業努力には限界があるからこそ世はインフレに転じたが、情報番組は相変わらず安い食品を紹介している。食の価値、食費への敬意が希薄に感じられてならない。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点