備後漬物グループの岡本食品(広島県福山市)は、同市内に第2工場を新設し、2026年5月の稼働開始を目指す。既存の本社工場で製造する「釣鐘型たこ焼き」に加え、新工場では新たに「丸型たこ焼き」の量産体制を整える。国内外で高まるたこ焼き需要に対応し、供給力を強化する狙いだ。敷地面積5,000㎡で、従業員数は30名を予定。
近年、たこ焼き市場は世界的人気を背景に拡大しており、インバウンド需要の増加に伴い海外での喫食機会も増加。同社は東南アジアを中心とした海外展開を視野に入れ、今後5年間で売上倍増を目指す成長戦略を描く。新工場により丸型・釣鐘型両方の製造体制を確立し、多様な嗜好に応える商品展開を進める。西澤道夫社長は、「たこ焼きは日本だけでなく、今や世界中で親しまれる食文化のひとつ。第2工場の設立は、国内はもちろん、グローバル市場へ踏み出す大きな挑戦だ。今後も多様なニーズに応えるものづくりで、食の喜びを届けていきたい」と意気込みを語っている。