11.1 C
Tokyo
7.8 C
Osaka
2025 / 11 / 23 日曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)ミスター長嶋茂雄から見習うべきこと
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ミスター長嶋茂雄から見習うべきこと

テレビの仕事をしていた頃、収録スタジオでいつもは鳴らない電話が「ジリリリーン」と珍しく音を立てていたので受話器をとると、声の主はミスター長嶋茂雄その人だった。お茶の間で聞き慣れていたのと寸分違わないのびやかな声色で名乗られ、持つ手が震えた。

▼オーラも感じられた。私が感じたのは選手や著名人が語るそれとは違い、スタジオ入りするミスターを待ち構える周囲の尋常ならざるざわつきから感じられるオーラだった。実際、垣間見ると、映像で想像していたよりも遥かに大きい体躯に驚かされた。

▼食品業界が見習うべきはお客様を第一に考えていた姿勢。魅せるために、歌舞伎の所作を取り入れた投法や、空振りのときにヘルメットが飛ぶように少し大きめのヘルメットをわざと被るといった逸話が人口に膾炙している。

▼最近知ったのは、監督時代、捨て試合の発想を持たなかったこと。一生に一度と満を持して球場へ足を運ぶ観客にも思いを馳せて負けほぼ確定の試合も、投手を次の試合に温存することはせず魅せるために投入したという。記録よりも記憶に残る男と言われる所以だ。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点