流通・飲食小売アルビスが中京4店舗目 北陸産品で食卓に広がりを

アルビスが中京4店舗目 北陸産品で食卓に広がりを

北陸の食品スーパー「アルビス」は3月28日、出店を強化する愛知・岐阜の中京地区4店舗目となる「アルビス北方店」を岐阜県本巣郡に新設しオープンした。全体では68店舗目。

売場の随所で「北陸のおいしいをお届けします」のPOPを大々的に展開して差別化を図り、初年度年商20億円を目指す。

池田和男社長は「北陸の商品で、食卓に広がりを感じていただきたい」と抱負を語った。

売場面積は631坪と同社の郊外型標準の500坪タイプ。商品構成は、基本的には中京地区の既存3店舗(岐阜1店、名古屋2店)を中心に展開した成功事例等を導入している。

「まずは地元岐阜の商品をきちんと品揃えし、その上で北陸の商品を提案」(池田社長)が基本にある。例えば、日ごろのメニューに数日に1回でも北陸の食材を入れることで、食卓に広がりが生まれる。

実際、中京の既存3店舗はすべて前年実績をクリアしており、通年で比較可能な美濃加茂店(岐阜)と中村二瀬店(名古屋)の24年4月~25年3月累計売上高は、ともに前期比4%増。特に21年に開設した名古屋1号店の中村二瀬店は、昨年くらいから「平日の売上も伸長」(同)するなど「北陸商品が地域の消費者に根付いてきた」(同)と手応えを話す。

海産は、金沢港(石川県)や氷見港(富山県)など北陸の漁港から朝どれ鮮魚を午後2時ころから販売するほか、生ネタの寿司や焼き魚などの魚惣菜を販売する。

惣菜売場は入り口から青果売場の次に配置して強化しており、北陸の名物弁当の富山のしろえびかき揚げ丼、福井県のソースカツ丼など幅広く品揃えしている。また、今後は北陸商品の試食会を毎週開催していく計画だ。

その他、日配コーナーでは北陸商品を特に強化し「北陸のおいしい」を訴求。強化する冷凍食品売場は壁面にリーチインケースで約20扉分を配置する他、平台も合わせて、冷凍弁当や冷凍スイーツなど幅広く品揃えしている。

同社は24年度から新中期3か年計画を始動し、3年後の27年3月期に営業収益1200億円を目指している中、中京地区の店舗数は11店舗までに拡大する計画だ。

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