味の素グループは、このほど東京・中央区日本橋兜町のKABUTO ONEで「食のワンダーランド2025年春」と題して、「味の素中学校」をテーマにユニークな新製品発表会を開催。普段の新製品発表会とは異なり、SNSやインフルエンサーなどを意識した内容で構成。商品担当者が担任の先生に扮し、報道記者を生徒にみたて、学習机に座った生徒(記者)を前に、先生(商品担当者)がホワイトボードを使いながら、新製品ごとに約10分間説明した。
チャイムと同時にホームルームから始まった授業は、朝こそしっかり栄養を摂ろうと、日々の運動習慣をサポートするゼリードリンク「アミノバイタルami活(朝のピングレ味・朝のライチ味)」からスタート。1時間目の数学は、独自の「おいしさ設計技術」によりイタリア本場の味を再現した新感覚のパスタ用調味料「Mio Brodo(ミオ ブロードトマト・チーズ・魚介)」の授業となり、先生からはおいしさの方程式のクイズもでた。

2時間目の技術家庭授業は、炊飯時に入れるだけでおいしさがそのままにGI値が低い白米が炊ける炊飯器専用調味料「白米どうぞ」を勉強。成長を続ける糖質ケア市場は2000億円市場に達し、「白米どうぞ」は10か月間で100万食を販売。店頭販売の要望が高まったため一般市場でも本格発売する。
国語は「Cook Do極シリーズ」の「麻辣回鍋肉用」「香辣麻婆茄子用」の授業。23年8月に麻婆豆腐発売し、年間約20億円を売上げ、24年上半期は1・5倍ボリューム。「麻辣回鍋肉用」は4週間で100万食出荷。4時間目の社会の授業は「トムヤムクンヌードル」「トムヤムクンクリーミーヌードル」を勉強。エビやパクチーなど豊富な生鮮原料を煮込んだスープに、レモングラスなどの酸味、唐辛子などの辛み、タマネギなどの甘みが詰まった味わいが特徴で、同品が初の即席麺本格参入となる。

授業後は文化祭として個別商品をブッフェ形式で試食。「農業研究会」では、「Cook Doきょうの大皿(豚バラじゃが用)」を試食。野菜高騰の中、価格が安定しているじゃがいもメニューが人気。じゃがいもと長ねぎに豚バラ肉を加えてフライパンで炒めるだけで、肉と野菜のメインおかずが簡単に作れるとし、研究会の隣では芋堀り体験も行った。
「国際交流研究会」では、今後も増える在留外国人の食にまつわる課題を解決するため、ブラジルの人気ブランド「Sazón」を在留ブラジル人向けに発売。ブラジル料理に欠かせない理想的な調味料の組み合わせで、料理の味と色を引き立てる。「鶏だし研究会」は、鶏肉と鶏がらを長時間じっくりと炊き込み、鶏本来のうま味を最大限に引き出した本格「鶏白湯スープの素」を展示。お湯に溶くだけで、とろりと白濁した本格的な鶏白湯スープはもちろん、サムゲタン、ラーメン、水炊き、雑炊など鶏白湯ならではのメニューが簡単にできる。

「野球部の背徳飯」は、豚のだしと醤油をベースに、2種のガーリックパウダーとこがしにんにく油を配合したペースト状の調味料「香味ペースト やみつきにんにく醤油味」を試食。「キューブちゃん工房」では、フライパンひとつでパスタをつくれる「パスタキューブ」の3品目「まろやか豆乳クリーム」を勉強。1年で1000万食突破し、目標値の1・5倍の売上を達成。時短を追求した”ワン・パン・パスタ調味料”として、今後も品種を増やす方針。歴史のコーナーでは、発売開始後50年以上タイで親しまれ、熱湯で4分ゆでるだけで食べられる「Yum Yumトムヤムクンヌードル、クリーミーヌードル」を紹介した。
「ポーションステーション」では、味の素AGFがポーション入りの「フレーバーフルーツティー」を展示。家庭でのアイス飲用増加や個食化、気分に合わせた使い分け拡大により新規ユーザーが増加しているとし、気分に合わせた割り方を提案。「スマートグリーン SDGsを考えよう」では、J-オイルミルズが新製品「サララこめ油」を展示。血中の中性脂肪や総コレステロールを低下させる機能性表示食品としてサラダ用ドレッシングなどさまざまな料理に使える。
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