新進は2025年以降、各漬物組合のイベントで講演。2月の新潟県漬物工業協同組合連合会新春懇談会では、新進の中島浩文家庭用営業本長による特別講演「新進130年に向けた改革」を実施。収益改善へ向けた改革を語った。以下に概要を記載する。
同社では、2021 年2月、「外部環境に左右されず安定的に利益を⽣み出す会社」とするため、籠島社長による経営改革プロジェクトを立ち上げ利益改善に着手。旗艦の利根川⼯場コスト改革を⽪切りにグループ各⼯場もてこ入れし、“本来のメーカーとしての事業運営”を再度強化。短期間で収益体質に切り替えるべく、全社一丸となり改革に取り組んだ。営業部門は赤字アイテム削減と薄利販売先の見直しを実施。製造部門は⼯場⽣産効率アップや製品歩留まりの改善に取り組んだ。結果、利根川工場は製造アイテムを約38%削減、3直製造体制から2直体制へと移行。2023年下期ごろから収益面も改善が進んだ。

同月の関東漬物協議会新春懇談会では、新進顧問で元キユーピー執行役員の湯川治己氏による講演を実施した。テーマは、「社会人として学んできたこと」。湯川氏はキユーピー商品開発本部長、関連会社の中島董商店執行役員、nakato社長を歴任した自身の経験を振り返り、仕事をする上での心がけとして、「本質とは何かを常に考える・任された仕事の将来ビジョンを考えて仕事をする」ことを挙げたほか、行動指針として、「逃げるな・嘘をつくな・功を焦るな」の3点を挙げ、「問題から逃げることなく立ち向かうことで、失敗しても実力が備わる。他人にも自分にも真摯に向き合う姿勢が大切。目先の成果にこだわると近視眼的になり本質的な解決とならない」と説いた。また、リーダーの条件として、問題を先送りしないこと、人材育成に注力することを指す「未来責任」を挙げた。
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