14.7 C
Tokyo
13.5 C
Osaka
2025 / 10 / 31 金曜日
English
農水畜産業野菜村上農園 過去最高の売上高 高成分「ブロッコリー スーパースプラウト」がけん引
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

村上農園 過去最高の売上高 高成分「ブロッコリー スーパースプラウト」がけん引

村上農園の24年12月期の売上高が過去最高の113億7600万円(前年比25%増)となった。高成分野菜の「ブロッコリー スーパースプラウト」と「ブロッコリースプラウト200」の出荷増が売上の伸びを牽引した。

「ブロッコリー スーパースプラウト」の出荷量は前年比38%増で、「ブロッコリースプラウト200」は31%増と急伸。ブロッコリースプラウトは発芽したばかりのブロッコリーの新芽で、抗酸化などに関連する有用成分の「スルフォラファン」を豊富に含むことが知られている。

昨年は「超硫黄分子」という、感染制御や免疫応答などに重要な機能を果たすとされる物質を多く含む食材として注目を集めた。高成分野菜は高齢化などによる国民の健康志向の高まりを受けて、年々需要が拡大している。

「豆苗」も7%増と好調に推移。野菜価格の高騰が続く中、価格が安定し栄養価が高く、使い勝手の良いコスパの高さが再注目されている。同社では昨年12月に12年ぶりとなる新CMを放映し、定番レシピとともに家庭の常備野菜として訴求している。

村上清貴社長は「コロナ禍後の売上は、17か月連続で前年同月比プラス。前期は過去最高の売上高を達成することができた。業務用での発芽野菜の採用も進んでいる。今年は一昨年の宮城県に続き、北海道でも生産拠点『北海道伊達生産センター』が開業する。長距離輸送の課題が解決され、供給量も大幅に拡大する。より鮮度の高い野菜を提供できることから、皆さまの期待に応えられる体制が着実に整いつつある」とコメントしている。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点