日本酒の新たな飲み方 「酒ハイ」の提案強化 業界挙げて普及推進 

日本酒をもっと気軽に、もっと楽しく。日本酒の新たな楽しみ方として、炭酸水で割った「酒ハイ」の提案が活発化している。春夏の展示会でもメーカー、大手卸各社が「酒ハイ」の提案を強化。炭酸水で割ったプレーンな酒ハイだけでなく、レモンや抹茶ラテ、桜色のオリジナルメニューなど多彩な提案を披露した。

酒ハイとは、日本酒と炭酸水を1:1の比率で割った新感覚のハイボール。日本酒の消費活性化に向けて、メーカーと流通業者でつくる日本酒需要創造会議が提唱した飲み方で、業界を挙げて「酒ハイ」の普及に取り組んでいる。

カクヤスの調査では、昨年夏時点で「3割の飲食店が酒ハイを提供、もしくは予定がある」と回答。約8割が「酒ハイ」の提供に前向きな意向を示しており、飲食店での採用が着実に進んでいる。

1-2月にかけて開かれた大手卸の展示会でも「酒ハイ」の提案が目立った。国分グループは先月のスーパーマーケットトレードショーで、地酒蔵元会の日本酒ラインアップを活用した「酒ハイ」を提案。日本酒単体と酒ハイの味わいチャートも用意し、多くの銘柄で「酒ハイ」の魅力を紹介した。

自由なアレンジメニューに飲食店も注目(三菱食品)
自由なアレンジメニューに飲食店も注目(三菱食品)

三菱食品は2月中旬に開催した業務用総合展示会で、日本酒の新たな可能性として「サケハイ」を提案。炭酸水で割る「酒ハイ」にとどまらず、抹茶ミルクと日本酒を7:3で割った「サケ抹茶ラテ」、桜の花エキスと花びら入りの桜ジュレを使用した「桜舞うサケハイ」、フルーツを漬け込んだ「サケグリア」など、自由なアレンジメニューが飲食店ユーザーの注目を集めていた。

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