ローソン 中国で積極出店を継続 初の統一仕様商品に手応え

ローソンは海外で主力の中国エリアで積極的な出店を継続している。

今期は全中国で初の統一仕様商品(おにぎり、サンドイッチなど)を発売して手応えを得た。2025年に中国1万店(24年12月末時点6552店舗)を目指す計画について「中国景気の減速が影響して若干遅れる可能性もあるが、中国の人口を考えると1万店は通過点に過ぎない」とし、今後も出店エリアと店舗数を拡大していく方針を示している。

24年度は中国の景気減速や購買行動の変化が顕著になった中で、コストを適正にコントロールして堅調な業績を確保している。新たな試みとして、おにぎり・サンドイッチ・パン・デザートにおいて全中国で初の統一仕様商品を発売。これにより「一括した原料メーカーとの価格交渉や商品展開サポートが可能となり、価格競争力があり品質も安定した商品を供給できるようになった」(ローソン)と説明する。

東南アジアではタイの日販が好調だ。24年12月末時点で205店舗を展開し、商品の中でも日本式スイーツが「高価格帯ながら非常に好評」(同)という。

24年にバンコク市内にオープンした最新型店舗では、冷凍食品・アイス・菓子・即席麺などの日系食品のアイテムも通常のタイローソン店舗に比べて約4倍に拡大し、売上が目標を大きく上回り推移した。同店ではスイーツのほか「Lチキ」や店内で調理した本格的なおにぎりも支持されているという。

24年12月末時点で海外は中国6552店舗、タイ205店舗、フィリピン201店舗、米国(ハワイ州)2店舗、インドネシア372店舗、合計7432店舗。

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