ハナマルキは「熟成こうじパウダー」の製造技術で台湾の特許査定通知を取得した。同商品の特許査定通知取得は今回が初めて。今後も各国での特許申請を積極的に進め、「熟成こうじパウダー」の国内外での市場拡大を図る。
同社は2012年に塩こうじを液体化した「液体塩こうじ」を発売以来、様々な角度から麹の研究を重ねてきた。商品開発の技術向上にも注力しており、22年に塩こうじを粉末化したコク味調味料「熟成こうじパウダー」を業務用商品として発売した。
「熟成こうじパウダー」は塩こうじを加熱乾燥することで粉末化した発酵調味料。塩こうじを加熱する際に生成されるコク味成分「メラノイジン」の働きにより、味の厚み強化、味わいの持続性向上など、様々な機能を持つ。
「熟成こうじパウダー」を添加することで、メニューによって乳風味、うま味、濃厚感、スパイス感などの向上が期待できる。
発売以来、多くの問い合わせが寄せられ、即席麺スープ、畜肉加工食品、惣菜のほか、粉末ならではの事例として焼菓子やシーズニングへの採用が進む。2024年の売上は前年比約2・5倍と急成長。今後もさらなる売上拡大を見込んでいる。
粉末という形状から、海外での規模が大きいプレミックスやシーズニング関連の市場にアプローチできること、また輸送コスト削減や長期保存ができることから海外での導入メリットが多くあり、ハナマルキは発売当初からグローバルな調味料としての展開を視野に入れる。特許も、日本だけでなく米国、中国、韓国、タイ、インドネシアなど世界各国での申請を進めており今回、同商品について初めての特許査定通知を台湾で取得した。