6.4 C
Tokyo
5.1 C
Osaka
2026 / 02 / 17 火曜日
ログイン
English
トップニュース夏に売れた餅 いまだ家庭に? 本番突入の商戦、影響は
KNOWLEDGE WORK 20260303

夏に売れた餅 いまだ家庭に? 本番突入の商戦、影響は

今年の新語・流行語大賞にもノミネートされた「令和の米騒動」。この夏、品薄となったコメ売場では代わりにパックごはんや麺類などが並べられた。そんななか一部スーパーで代替品として販売された包装餅も、季節外れの需要をつかんで売れ行きを伸ばした。あのとき売れた餅は、きちんと食卓に上ったのだろうか?

「相当残っているのでは」

夏に餅が売れた。

TVやネットで「コメ不足」が喧伝されるようになった8月ごろにかけて、店頭では包装餅の販売量が急増。POSデータによれば、7-9月の販売数量は162%と急増(㈱マーチャンダイジング・オン RDS市場データ スーパー全国/収集店舗数3800店=24年5月時点)。

同時期としては、コロナ特需があった20年をも大幅に上回る実績を記録した。

ただ、餅は圧倒的に「冬の食べ物」。下のグラフをみれば分かるように、この期間の販売量を合計しても、最盛期である12月の物量に比べれば微々たるもの。とはいえ、前年比数%の増減を争う商戦への影響は軽視できない。夏に売れた餅が、家庭で順調に消費されたのかは気になるところだ。

業界では「まだ家庭内在庫が相当残っているのでは」とのささやきも聞かれる。今月の販売数量に与える影響が読めないだけに、メーカー各社は気をもむ。

「うちは安パイ路線。家庭内在庫が消化され、前年並みの商戦を迎えることを信じて生産している」。11月中旬、メーカー関係者が語った。

しかし年間の生産能力は限られている。出荷が前倒しで進んだ今年は、年末にも例年並みの需要があると在庫が途切れる懸念も。特売条件を抑制するなどして、販売量を抑えているケースもあるようだ。

餅商戦はいよいよ本番。原料米価格の高騰を背景に、来春には値上げも相次ぐ見通し。業界関係者にとって、例年以上にぴりぴりとしたシーズンを迎えている。

包装餅販売数量

(12月2日付本紙に「包装餅特集」)

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。