12.5 C
Tokyo
9 C
Osaka
2026 / 02 / 16 月曜日
ログイン
English
小売CVSセブン‐イレブン 米国で新標準店舗を拡大 インフレに対抗、値ごろ感も強化へ
KNOWLEDGE WORK 20260303

セブン‐イレブン 米国で新標準店舗を拡大 インフレに対抗、値ごろ感も強化へ

北米でコンビニ事業を展開するセブン-イレブン・インク(SEI)のジョセフ・マイケル・デピントCEOは、10月24日開催したセブン&アイ・ホールディングス「IR DAY 2024 Autumn」で新標準店舗を2025年に125店舗、27年には500店舗以上に拡大していく考えを明らかにした。

SEIが成長の柱に掲げる4つの施策の中の店舗ネットワークの拡大・強化の一環。

同社では、セルフレジやレストランなどの最先端プラットフォームを実験的に導入した「エボリューション・ストア」(進化型店舗)を展開中。新標準店舗はエボリューション・ストアから学びを取り入れたものとなる。

デピントCEOは「エボリューション・ストアでのお客様のフィードバックは非常に分かりやすいメッセージだった。お客様は、より大型のコンビニを求めフードを重視。さらにイノベーションがあり、デジタル体験やカスタマイズした買い物体験ができ、ガソリンスタンド併設を望まれている」と説明する。

新標準店舗により平均日販の増加を見込む。

上期(2月期)の新標準店舗の平均日販は、従来型の店舗と比べ13%増の6308米ドルを記録。4年後には新標準店舗で8219米ドルの平均日販を見込む。

店舗網の拡大は、自力での拡大ほかM&Aを積極的に検討する。

「米国のコンビニ業界は、63%が1店舗から10店舖以下の小規模事業者で構成されており、米国トップ10コンビニチェーン合計の市場シェアは20%以下という非常に細分化された業界」との見方を示す。

オリジナル商品の成長も施策の柱に位置付け「革新的で高品質なアイテムを品揃えに追加していく。特に現在の環境下においては、価値を提供することが非常に重要」と意欲をのぞかせる。

インフレが進む中、価値とは値頃感を含めたものとなる。チップスとドリンクとの組み合わせ、あるいはグリルとドリンクの組み合わせを3~5米ドルで販売する“バリューオファー”を推進していく。

「効果は徐々に表れており、この4か月のトレンドは改善傾向にある。10月の実績としては横ばいか微増で推移している」と語る。

新標準店舗(内観)
新標準店舗(内観)

オリジナル商品は、サンドイッチやドーナツなどのフレッシュフード・レストラン事業・専用飲料・PB商品の4カテゴリで構成される。

オリジナル商品の商品売上構成比を高めることで商品荒利率を改善する。

オリジナル商品の中で注力するのがフレッシュフード。

「(わらべやテキサスとわらべやヴァージニアの好調を受け)他の地域でもわらべや日洋のデイリー工場をさらに、今後数年かけてわらべやとの連携も増やしていく」との考えを明らかにする。

デジタル・デリバリーの取り組みでは「7NOW」を拡大。

「われわれのロイヤリティプログラムは9700万人の会員を擁している。『7NOW』は業界トップクラスの平均配達時間28分で配達し成長を遂げている。25年に10億ドルの売上達成を目標としている」と語る。

コスト削減策としては、オペレーションの簡素化を目的にSEI独自の小売システムをスピードウェイ社含めて導入を進めていくとともに、444店舗の不採算店舗を閉店する。

(11月15日付本紙に「総合流通特集PART1」)

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。