逆光線(コラム)昆布不漁が映す危機
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昆布不漁が映す危機

急な気温の低下で、鍋料理をする機会が増えた。市販の鍋スープも使っているが、昆布でダシを取り、調味料で自分好みに味付けをするのも乙なものだ。しかし海藻メーカーでは「例年以上に昆布が手に入らない」とため息交じりの声が漏れる。

▼24年の昆布生産量は前年を大きく下回る見通し。収穫時期は7~9月ごろ。高齢化などで生産者が減少しているうえ、90%以上を生産する北海道でも海水温の上昇が続き生育に影響が出た。燃料の高騰などもあり「最盛期でさえ、昆布漁に出なかった漁師もいた」。価格の高騰もあるが、必要な数量を確保するのも困難な状況。

▼料理のダシや佃煮に加え、正月のおせち料理でも昆布巻きが定番。「よろこぶ」の語呂合わせからお祝いや不老長寿の願い、「子生」とも書かれることから子孫繁栄の願いも。

▼海産物に限らず、生産者の減少で価格が高騰する一方、小売では価格が高騰しすぎたことで消費者が離れ、売れ残る食材が出てきている。商品が売れなければさらに生産者は減り、この悪循環を止めなければ将来の食卓が味気ないものになってしまう。子孫繁栄も待ったなしだが、生産と流通への対応も急務だ。

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