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飲料系飲料2030年トラックドライバー23%減少 サントリー推計 持続可能な物流へ輸送距離を短縮

2030年トラックドライバー23%減少 サントリー推計 持続可能な物流へ輸送距離を短縮

 サントリー推計で物流業界全体のトラックドライバーは2030年、22年比で23%減少する――。

 トラック輸送量が多い飲料業界の中で、業界トップクラスのサントリー食品インターナショナルは、ドライバー不足を重大な経営課題と捉えて、ドライバーの待機時間削減や運びやすさも考慮した商品設計に取り組むとともに、輸送距離の短縮化を図る。

 同社は、年間約250品目の多くの商品を展開し、1品目あたりの製造拠点が少なく、全国発売にあたり輸送距離が長くなる傾向にある。

 工場から配送センターまでの輸送距離は平均して250キロから300キロという。

 10月18日、サントリーホールディングスの塚田哲也サプライチェーン本部物流調達部部長は「工場が全国にたくさんあれば輸送距離は短くなるが、品目数が多いため輸送距離が長くなってしまう」と語る。

サントリープロダクツ高砂工場
サントリープロダクツ高砂工場

 輸送距離の短縮化に向けては、各エリアで製造品目を極力増やして各エリアから出荷するようにする。委託工場には多品種製造を依頼する。

 製造品目増強の大きな取り組みとしては、グループ会社であるサントリープロダクツ高砂工場(兵庫県高砂市)に新設されるペットボトル(PET)飲料の製造ラインと自動倉庫が挙げられる。

 新製造ラインと物流倉庫は2026年春の稼働を予定している。設備投資額は合計約250億円。

 これにより、高砂工場を生産拠点としてだけでなく、西日本エリアの物流拠点とし機能強化を図る。

 この能力増強により、今後も伸長が予想されるお茶やコーヒー等の小容量PETの中長期的な安定供給を図ることに加え、関東エリアから西日本エリアへの長距離トラック輸送量をこれまでより約50%削減し年間のCO2排出量は約3700t削減できる見込みとなる。

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