村上農園 9月売上、過去最高に 高成分野菜が健康需要を喚起

村上農園では、9月の月間売上高が過去最高の11億3200万円を記録したと発表した。生活者の健康志向の高まりによりブロッコリースプラウト関連の製品が急伸。7~9月の出荷量は「ブロッコリー スーパースプラウト」が前年同期比158%、「ブロッコリースプラウト200」は155%と大きく伸長している。

ブロッコリースプラウトは発芽したばかりのブロッコリーの新芽で、抗酸化力や解毒力でエビデンスがある有用成分「スルフォラファン」を豊富に含む野菜。同社は最新の植物工場で「ブロッコリースーパースプラウト」を生産。高濃度スルフォラファンを安定的に含有していることが評価され、23年までの10年間で出荷量は約6倍に増加している。また大阪公立大学の研究チームが23年9月にブロッコリースプラウトに大量の超硫黄分子が含まれることを発表。超硫黄分子は感染防御や免疫応答などの生体に重要な機能に関係するとされており、学会でも高い関心が寄せられている。6月にはブロッコリースプラウトはスルフォラファンと超硫黄分子を豊富に含む食材としてメディアで紹介されると、X(旧Twitter)でもトレンド入りし、一時はスーパーの棚から商品が消えるなどで話題となった。

同社では「今後も選ぶ理由のある野菜を作り続け、皆様の健康づくりのお手伝いをしたい」とコメントしている。

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