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加工食品菓子「柿の種」生誕100年 発祥の地・新潟県長岡市に文化発信拠点がオープン  “失敗は成功のもと”にあやかり神社も建立 浪花屋製菓

「柿の種」生誕100年 発祥の地・新潟県長岡市に文化発信拠点がオープン  “失敗は成功のもと”にあやかり神社も建立 浪花屋製菓

 浪花屋製菓は、柿の種誕生100年を記念して、柿の種発祥の地である新潟県長岡市の本社社屋を体験型の文化発信拠点へと刷新して10月1日にグランドオープンした。

 元祖「柿の種」を次世代にも伝えて柿の種市場の盛り上げを図るとともに、発信拠点を構えることで観光客も呼び込み地元・長岡市の活性化につなげていくのが狙い。

 グランドオープンセレモニーで挨拶した阿部幸明社長は「次世代の若い方や様々な方たちに、浪花屋製菓が『元祖柿の種』の生みの親であることを知っていただき、もっと食べていただきたいという思いで、体験の場を作ることを決めた」と力を込める。

 名称は「新潟・長岡 柿の種発祥の地」。

「新潟・長岡 柿の種発祥の地」の前で挨拶する阿部幸明社長
「新潟・長岡 柿の種発祥の地」の前で挨拶する阿部幸明社長

 本社社屋の直売所を改修して造られた。趣のある外観はそのままに、店内は「柿の種進物缶」などに描かれたレトロ風景をモチーフにした内装となっている。

 歴史・文化を今に伝える目玉の展示は、柿の種の金型(レプリカ)。

 浪花屋製菓は過去、小判型の金型を使ってあられを製造。小判型は、ある日、創業者・今井與三郎氏の妻が、うっかり金型を踏みつぶしてしまい、三日月型へと変形。直そうと試みるも直らず、当時の金型は高級で新たに用意できなかったことから、三日月型の金型であられを作ったところ“果物の柿の種”に形が似ていると言われ柿の種が誕生した。

「柿の種神社」
「柿の種神社」

 この“禍転じて福となす”の誕生物語にあやかり、本社敷地内には新たに「柿の種神社」が建立された。

 「金型を踏みつぶしてしまったという失敗から、米菓ナンバーワン商品は生まれた。“失敗は成功のもと”ということで、『柿の種神社』で成功を祈って楽しんでいただきたい」と語る。

 店内には、浪花屋製菓と「柿の種」の年表や過去放映のTVCMの絵コンテなど柿の種にまつわる品々を展示しているほか、歴史や製造工程を紹介する20分弱のドキュメンタリー動画を公開している。

 「TVCMテーマソングの認知も世代によってバラツキがある。新潟県内だとある程度年齢が高い層には認識されている一方で、30代以下は多くが浪花屋製菓の柿の種自体をご存じでない。次の100年につなげていくことを考えると、浪花屋製菓の柿の種に触れていただく、知っていただく、食べていただくことが重要」との見方を示す。

阿部幸明社長
阿部幸明社長

 周辺観光情報も提供して長岡市の活性化にも取り組む。

 「少し足を伸ばせば、昔ながらの町の風景が体験できる。摂田屋には酒蔵や味噌屋が点在して観光スポットのようになっている。そういったところへの動線にもなって地域貢献につなげていきたい」と述べる。

 今後は次世代開拓に向けて新商品を計画する。「コラボ商品や健康軸の柿の種などを考えている。異なるフレーバ―展開は我々のやることではなく、柿の種の新しい価値を創造していきたい」と意欲をのぞかせる。

 店内では浪花屋製菓の商品や他グループ会社の商品も販売。店内限定商品としては大袋タイプの「徳用大粒柿の種」と「徳用柿の種」を取り揃える。

 柿の種誕生100年を機に看板商品の「柿の種進物缶」は個包装を刷新。オレンジ色のカニの包装紙と統一感を持たせた。

「新潟・長岡 柿の種発祥の地」内観
「新潟・長岡 柿の種発祥の地」内観

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