13.3 C
Tokyo
12.9 C
Osaka
2025 / 11 / 04 火曜日
English
加工食品乾麺・乾物日本アクセスが小学校で乾物授業 苦手な子も完食
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

日本アクセスが小学校で乾物授業 苦手な子も完食

日本アクセスは全国の小学校で、乾物をテーマにした授業を行っている。2日には大阪府高槻市の市立南平台小学校で実施し、5年生3クラス、93人の児童が参加。北村物産(三重県伊勢市)の北村裕司社長、東昆(埼玉県草加市)の前野将基社長が講師を務め、それぞれひじきと昆布について語った。

北村社長は日本ではひじきが縄文・弥生の太古から食べられていたことに触れ、「ひじきを食べると体調が良かったから、昔の人も食べていたのではないか」と話した。ひじきが多くの栄養成分を持つことを紹介し、児童たちは用意された伊勢志摩産2種類と韓国産のひじきを食べ比べ、「もちもちしている」「普段食べ慣れていない高級な味がする」など感想を述べた。

北村社長は「実際に食べ比べて、産地により味が違うことを知ってもらいたい。授業の前はひじきが苦手と言っていた子どもが完食したのは大変うれしかった」と話していた。

続く昆布の授業では、産地や収穫時季、賞味期限などをクイズ形式で学んだ。長さに関する質問では、巻かれていた昆布を教室で広げ、子どもたちはその長さに驚いていた。だしの飲み比べや、おぼろや塩吹きなど加工品の試食も行った。前野社長は「昆布は食事のメーンではないが、加工されていろいろなものに使われている。子どものうちから接し、馴染みながらおいしさを認識してもらいたい」と話した。

日本アクセスはAK研(アクセス乾物乾麺市場開発研究会)と連携し、食育活動を推進している。今年は南平台小学校を皮切りに、全国5つのエリア(8校)で開催を予定。サステナビリティ推進課の大関陽氏は「乾物は身近にあるが、それに気付いていない子どもたちは多い。学んで、食べて、好きになってもらうことが大事」と話していた。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点