ケンコーマヨネーズ 多様性、持続可能などテーマに秋冬新商品

ケンコーマヨネーズは7月1日、24年秋冬向け新商品9品を発売した。新商品の全体像は、食の多様性やライフスタイルに対応したもの。調理の簡便化やサステナブル、グルメトレンドに加え、耐熱耐冷凍といった機能性をテーマとした。

「6種野菜のカラフルマリネ」は野菜のカットや調理工程を削減するといった時間短縮につながる点をアピール。簡便なだけでなく、SNS映えに必要な彩りのよさも特徴に加えた。白ワインビネガーとハーブの風味が素材の味を邪魔せず、爽やかさをプラスする。

「HAPPY!! with VEGE」シリーズからは「お豆でつくったツナのサラダ」を展開。持続可能性をテーマとしており、原料確保の課題や食の多様化に対応した。気候変動や漁獲量減少などから安定供給に課題があるツナ原料は不使用。植物性たんぱく特有のにおいを抑えたエンドウ豆たんぱくをメーンに、厳選したプラントベース素材を使っている。風味付けの決め手には植物原料由来のツナフレーバーを用いた。

「お豆でつくったツナのサラダ」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「お豆でつくったツナのサラダ」

今春から展開している和食の文化とサステナブル社会への対応を訴求した「WABI-DELI」では「根菜と里芋の煮味噌」と「なすのたたき~ゆずぽん酢風味~」を発売。「根菜と里芋の煮味噌」は愛知県の郷土料理である煮味噌を取り入れた家庭料理がモチーフ。八丁味噌と米味噌を使用した。ごろっとした具材感と味噌の風味豊かな味わいが特徴だ。「なすのたたき」は高知の郷土料理から着想。ゆずとしょうがが香るさっぱりとした味わいが特徴で、揚げなすの甘みとコクがおいしい。

グルメトレンドを意識した商品としては根強い人気の韓国グルメをテーマとした2品を投入。「クリーミーロゼソース」は日本人好みの旨辛かつクリーミーな味わい。肉料理からサラダまで幅広いメニューに利用できる。「チュモッパの素」は米の魅力を伝える新たな提案として韓国料理に着目。ご飯3合分に対して1袋(300g)を混ぜ合わせるだけで、簡単にチュモッパを作ることができる。たくあんやとびっこの独特の食感とマヨネーズとごま油の本格的な味わいが食欲をそそる。

サラダ・総菜類では耐熱耐冷凍シリーズ3品を製品化。「ポテトサラダ」「タマゴサラダ」「マヨネーズタイプFH」を投入し、加工食品から飲食店までの広範なユーザーに利便性を提供する。