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逆光線(コラム)進む「脱・紙幣」に思う

進む「脱・紙幣」に思う

休日に山へ出かけた際、現金の持ち合わせが少ないことに気が付いた。一瞬焦ったが、古い自販機で飲み物を買う以外はすべてキャッシュレスで済み、事なきを得た。この数年間に、財布の中身に疎くなったと感じる。

▼今日7月3日は、20年ぶりに新紙幣が発行された。街の小売店や飲食店では、対応機器の更新費用が負担になるため、思い切って「脱紙幣」に振り切る店が増えるという予想がある。この先、現金NGが急速に進むと、日本での改刷は今回が最後になるかもしれない。

▼節約志向で「財布の紐が固くなった」という表現を使うことが増えた。実際に紐つきの巾着財布を見かけることはないが、何となく想像できるため言葉だけが残って多用されている。将来、財布すら見た事のない世代が増えると、「緩む」「にぎる」など財布にまつわる言葉と、その言葉に込められた先人達の想いも消えるのだろうか。

▼「見えないお金」の普及とともに金銭感覚も失われるような気がしてならない。新紙幣発行を機に、特に子どもや若年層にはお金との付き合い方を改めて学ぶ大事な機会になってほしい。

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