9.4 C
Tokyo
10 C
Osaka
2026 / 02 / 05 木曜日
ログイン
English
加工食品製粉パン粉業界 粉価改定後も据置き主流か 本意は“値上げ”

パン粉業界 粉価改定後も据置き主流か 本意は“値上げ”

7月からの粉価改定を受け、小麦粉を主原料とするパン粉業界では価格を据え置くメーカーが主流になるとみられる。今年春の麦価改定により、製粉各社は7月から強力系を30円値下げし、中・薄力系を110円程度値上げすると発表した(各25㎏当たり)。

全国パン粉工業協同組合連合会の小澤幸市理事長(富士パン粉工業社長)はこのほど業界紙向けに開いた会見で「全体的には据置き、中・薄力粉を使うところは個別に対応ということになるのではないか」との考えを示した。

小澤理事長は会員各社にヒアリングした現状について「価格を据え置くという会員が多かったが、それらは本意ではない」とした上で、実際には値上げしたい企業が多く、その要因として「配送やパン粉を乾燥させる際にかかるエネルギー代の高騰を真っ先に上げる声が多かった」と報告した。

人手不足に起因する人件費の高騰も深刻で、「パン粉は自動化が遅れており、こうした状況が今後も続くのではないか」と危機感を示した。

小澤理事長は「今回のような中途半端な改定では、割り算すれば帳消しになる。たとえ1、2円の値上げをお願いしても、それぐらい企業努力でどうにかしろと言われる。原料に近いものを作っている業界ほどコストを認めてもらえず、ウィンウィンになっていない状況がある」と述べた。

また、家庭用については業務用と異なり交渉してから値上げが反映されるまで半年近くの遅れが出ることや、各社の自社ブランドよりもPB商品が増えている現状を説明した。

なお、今年1~3月のパン粉生産量は業務用が前年比0・4%増の3万3千800t、家庭用が同2・8%減の4千100t、合計では前年並み。

同連合会の藤川満専務理事は「生産量はほぼ変わらないが、家庭用は今まで以上に安価な商品が求められている」と指摘した。

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。