伊藤忠食品が展開するデジタルサイネージの導入店舗が、今期中に1万台を超える見通しとなった。
現在、3千店以上(9千300台)で展開しており、商品のPRやレシピ提案だけでなく、QRコードで応募するキャンペーンなども実施。「ペーパーレス化の推進にもつながっている」(魚住直之常務営業統括部門長)という。
岡本均社長はこのほど大阪市で開いた決算会見の席上、サイネージについて「卸売の本業とは不可分の関係にある」とした上で「『消費者起点のビジネス』というわれわれの強みをさらに強化するもの」と力を込めた。
サイネージの動向と今後の展望については「近年の活用方法は進化し、その一翼を担ったという自負がある。メーカー、小売業が積極的に活用していこうとしており手応えを感じている」と強調。特に西日本においてサイネージを活用したビジネスが進み「先駆的な売場作りができている」(岡本社長)と述べた。