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セブン‐イレブン「カップデリ」拡大  背景に女性の就業や調理定年 買上げ点数増加にも寄与

 セブン-イレブン・ジャパンは手軽に野菜が摂れる小容量の惣菜・サラダ「カップデリ」が拡大している。

 2017年の発売開始以降、個食化が進み、高まるプラス1品のニーズを取り込み売場は広がりをみせている。2023年度販売金額は19年を100とすると4倍近く伸長した。

 3月27日の戦略発表会で青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長は「女性就業者や単身世帯の方が増えている反面、家庭で料理をする時間がない方、あるいは“調理定年”が最近言われているように、家庭で料理をされない方も増えている。このような背景から、時間をかけずにおいしいものを食べたいニーズに向けて『カップデリ』を打ち出してきた」と振り返る。

 「カップデリ」は、おにぎりや揚げ物、惣菜、弁当などの定番商品との買い合わせが非常に多い商品群でもあることから「トップライン(売上収益)にも非常に寄与する商品群」と期待を寄せる。

 買上点数と客単価はともにセブン-イレブン平均の2倍近くで推移している。

 代表商品に「たことブロッコリーバジルサラダ」「7種具材のお豆腐とひじきの煮物」「コールスローサラダ」の3品を挙げ「どこにでもある商品ではあるが、きちんと磨き込んでいくことが重要」と語る。

 製法へのこだわりの一例としては「たことブロッコリーのバジルサラダ」に使用するタコは茹でずに蒸すことでタコの旨味を残し、色鮮やかで柔らかい食感を打ち出している。

 原材料も追求。「コールスローサラダ」で使用するキャベツは、全国で収穫されるキャベツの中から5段階で評価された品質がいいもので、収穫後、コールドチェーンで一定の温度管理のもと工場に届けている。

 このような製法や原材料にこだわった価値の浸透が今一つであるとし、商品展示会などを通じて加盟店オーナーに商品価値の理解を促すところから強化していく。

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