13.1 C
Tokyo
13 C
Osaka
2025 / 11 / 01 土曜日
English
飲料系酒類「ヱビスビール」恵比寿で醸造再開 ブランドの過去と現在を堪能できる体験拠点に
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

「ヱビスビール」恵比寿で醸造再開 ブランドの過去と現在を堪能できる体験拠点に

東京・恵比寿。地名の由来となった「ヱビスビール」が、この街に戻ってきた。

サッポロビールが4月3日にオープンするブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)」。工場移転にともない長らく行われていなかったこの地でのビール醸造を、35年ぶりに再開する。

「私がサッポロビールに入社したのが1986年。社会人のスタートはビールの営業から。当時この場所には恵比寿工場があり、ビールの醸造、出荷を行う大きな拠点だった」。

開業を前にした2日、YEBISU BREWERY TOKYO グランドオープン記念イベントで野瀬裕之社長が感慨深く語った。「いつの日か、またここで醸造できるようになればと若い時から思っていた」。

野瀬裕之社長(サッポロビール)と「ヱビス」ブランドアンバサダーの山田裕貴さん
野瀬裕之社長(サッポロビール)と「ヱビス」ブランドアンバサダーの山田裕貴さん

この日は「ヱビス」CMに出演するブランドアンバサダーの山田裕貴さんも登場。自ら仕込体験をした限定醸造のビールの初注ぎ&初飲みを行った。

CMで「完成って一度きりじゃなくていいんだ。そのほうがいいじゃん」との気付きを語る山田さん。

130年以上にわたる「ヱビス」の歴史に思いをはせ「次の一秒をどう変えるか。そこから一つずつ世界を変えていかねば、大きなものにはならない。いまこの場所で一生懸命生きることを大事にしたい」と、自らの俳優人生への思いを重ねた。

新ブルワリーのミュージアムエリアでは、街とともにあったヱビスの姿を発掘写真により紹介。地域と歩んできたブランドのルーツを伝える。

ブランドのルーツに親しむミュージアムエリア(YEBISU BREWERY TOKYO)
ブランドのルーツに親しむミュージアムエリア(YEBISU BREWERY TOKYO)

また実際に醸造を行うブルワリーエリアでは、ドイツ製の醸造設備の迫力ある全貌がガラスごしに堪能できる。

さらにタップルームエリアでは、限定品も含む多彩なヱビスを常時6種ほど提供する。

YEBISU BREWERY TOKYO

東京都渋谷区恵比寿4-20-1 恵比寿ガーデンプレイス内
平日:12時~20時 土日祝:11時~19時
定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)/ 年末年始

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点