エースコックの23年12月期売上高は、前年対比110.4%の1千189億7千900万円と過去最高売上を更新した。内訳は国内事業が106.2%の335億100万円、海外事業112.1%の854億7千800万円。なお利益は非公表。
国内事業は22年に続き主力6ブランド(スーパーカップ、スープはるさめ、わかめラーメン、飲み干す一杯、焼そばモッチッチ、ワンタンメン)を中心に販売。なかでも「ワンタンメン」が60周年、「わかめラーメン」40周年、「スーパーカップ」35周年、「飲み干す一杯」20周年と周年を迎えたブランドが多く、新商品やプロモーション活動など様々な施策で盛り上げた。22年に続き6月に価格改定を実施。これらが寄与して「スーパーカップ」など主力商品が伸びて、前年増になった。
海外事業はエースコックベトナム社が二ケタ増。前年の価格改定や国内経済減速の影響により即席麺全体の需要が減少するなか、消費者応援として7~9月に主力商品「HaoHao」「PHO De naht」の値下げを行い、低迷する市場の活性化を図るとともに、プロモーション活動を実施したことが寄与した。エースコックミャンマー社は21年2月の政変により6月末以降、事業の一時休止を行い、現段階も続いている状況。
新年度の国内事業は引き続き6ブランドを中心に拡売を目指す方針。