9.1 C
Tokyo
5.5 C
Osaka
2025 / 12 / 26 金曜日
ログイン
English
小売CVS企業の福利厚生に売店ではなくセブン‐イレブンという新発想 50㎡から出店可能で充実の品揃え 最大のウリは「レジ待ち0分」

企業の福利厚生に売店ではなくセブン‐イレブンという新発想 50㎡から出店可能で充実の品揃え 最大のウリは「レジ待ち0分」

 セブン‐イレブン・ジャパンは今春、コンパクト店舗の出店を本格的に開始する。
 コンパクト店舗とは、企業ビル内の一室など狭小スペース向けの店舗フォーマットで、最低50㎡の敷地から出店可能としている。

 路面のセブン‐イレブン標準仕様の店舗は敷地が200㎡で、取扱商品数が3000種類となる。
 コンパクト店舗の取扱商品数は1000種類以上で、ATMやセブンカフェを備えることも可能。
 「コンパクトでありながら、充実の品揃え・サービスが展開でき、単なる売店ではなく、セブン‐イレブンの1店舗と捉えていただきたい」(セブン&アイ・ホールディングス)と胸を張る。

 商品は、通常の店舗と同じく配送・納品される。荷受けや陳列のための最低限の人員を必要とするため無人店舗とは異なる。社員食堂に代わる新サービスとして、企業の福利厚生を主眼に置く。
 「コロナ禍を契機としたリモートワークの浸透で、社員食堂が撤退した企業や施設もあると聞く。人流が回復して、福利厚生を見直す企業も多い中で、コンパクト店舗は比較的リーズナブルに出店できる」と説明する。

 決済は、路面店を含めて現在70店舗でテスト展開している「セブンスマホレジ」。
 そのためレジの人員を不要とし、一方で利用者にとっては自身のスマホのみで決済が完了するため「レジ待ち0分」がメリットとなる。

 これには「お昼休みなど貴重な時間をレジ待ちで奪われないようにしたい」との想いが込められている。
 品揃えについては、従業員の呼び出しボタンを設置すれば、無人店では取り扱いできないタバコの販売や公共料金の支払い等も可能となる。

 同社は2022年春にコンパクト店舗のテスト展開を開始し、現在4社に導入されている。

 今後、導入対象はオフィスや工場ほかタワーマンションなどを想定している。出店先の施設・店舗運営者・セブン‐イレブン・ジャパンの3者協力によるフランチャイズ店舗として展開する。

 店舗運営者の代表例に給食委託会社が挙げられる。
 「施設と運営者とセブン‐イレブン・ジャパンの3者がウインウインの関係が構築できるだけでなく、ご利用いただく方の利便性向上につなげたい」と語る。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。