日本気象協会 biz tenki
逆光線(コラム)自由意志への過信

自由意志への過信

米国の生理学者ベンジャミン・リベットが約40年前に行った実験では、自明のものとされている人間の「自由意志」が実は存在しないことが示唆され、論争を巻き起こした。詳細は他で調べていただくとして、被験者が行動を意識的に決定する約0.35秒前には、それを行うため脳が無意識に準備を始めていることが分かったのだ。

▼2日に起きた羽田空港事故の原因はいまだ不明だが、離陸順に関する管制官の指示を、海保機側が離陸許可と誤解した可能性が指摘されている。

▼人間はどんなに慎重なつもりでいても、自分が正しいと信じている(ことさえ意識していない)信念については、疑う余地にすら思い至らない。この種のミス全般に言えることだろう。

▼個人の自由な意志は社会の大前提。だがそれを過信することも、また大きなリスクをともなう。われわれが自由に行えると考えている意思決定の根底にあるのは、人間にはコントロール不能な偶然性、世界の複雑性だ。これに抗するには、自由意志によらず不都合が起こりえない仕組み作りが必要になる。事故防止にとどまらず、あらゆる社会制度に言えることではないか。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。