クリームチーズ「キリ」 初の常設カフェ 体験通し新たな魅力伝える ベル ジャポン

日本でクリームチーズ「キリ」を発売するベル ジャポンは12月2日、アルテゴ(東京・中央区、檜垣周作社長)が運営するベーグル専門店とコラボした常設カフェ「BAGEL&BAGLE×Kiri Café」を東京・恵比寿にオープンした。素材や風味を生かした「ここでしか味わえない」スペシャルな料理を通して、40周年を迎えた「キリ」の新たな価値を伝える。

マーケティングディレクターのロジャー・シェパードソン氏は、「国内ベーグルショップのパイオニアである『BAGEL&BAGLE』との想いが一致しコラボに至った。ポイントは外食で『キリ』が楽しめる点。これまでリテール商品としてのイメージが強かったと思うが、これを機に幅広いメニュー体験を楽しんでほしい」と語った。

コラボの背景には、同じ海外にルーツを持ち相性のよいクリームチーズとベーグルを、日本で定着させたい両社の思いがある。

ロジャー・シェパードソン氏(右)(ベル ジャポン)と川畑敦史氏(アルテゴ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
ロジャー・シェパードソン氏(右)(ベル ジャポン)と川畑敦史氏(アルテゴ)

アルテゴの川畑敦史取締役は「97年の創業時からベーグルとクリームチーズを一緒に提案してきたが、消費者にどう伝えるかで試行錯誤があった。40周年を迎えた『キリ』を、ベーグル直営店のリアルな形で表現できればいい」と期待を込めた。

提供するのはいずれも「キリ」を使ったプレートやデザート。「クリームチーズベーグルプレート」(税込1千485円)では、ハニーナッツ、プラムと赤ワイン、アップルキャラメルなど全8種から好みのクリームチーズを選ぶことができる。

「バスクチーズケーキ」(税込み693円)は、チーズの風味を生かすため、あえて高温で焼かずに火加減を調整した。「チーズクリームコーヒー」(税込770円)は、かき混ぜることでティラミスのような味わいが楽しめる。

同社のベーグルと「キリ」はいずれも20~40代女性を中心に、素材や品質の面で高く支持されている。白を基調とした店内には木の椅子を設置し、商品のよさを居心地のよい空間でも表現した。