マルハニチロは、フリーズドライ(FD)のみそ汁2品をスーパーなどの水産売場向けに提案する。アイテムは「魚屋がつくった本気の鯛のあら汁仕立て」と「魚屋がつくった本気のかにの味噌汁」、12月1日から発売。同社は「水産のリーディングカンパニーとして強みを生かしたい」と意気込む。
同社によると常温保存でき簡便なFD市場は拡大傾向にあるが、特にみそ汁カテゴリーが構成比7割強を占め、毎年10%前後伸びているという。
マルハニチロはこれまでFD製品を一部詰め合わせギフト用やPBの受託生産などで展開してきたが、このほど市販用での市場開拓に乗り出した。「常温の売場は既存メーカーで競合が激しいが、水産売場であれば新たな商材として訴求できる。『刺し身とプラス1品』などクロスMDも提案する」(同社)。
「魚屋がつくった本気の鯛のあら汁仕立て」(11.2g/袋)は、マダイのほぐし身を贅沢に使用。昆布の旨みも効かせ、具材でたまねぎ、キャベツ、にんじん、ねぎを添えた。「魚屋がつくった本気のかにの味噌汁」(9.8g/袋)は、水産部門が調達したズワイガニをメーンに、米みそや昆布で味を調えた。2品とも真空凍結乾燥製法(FD製法)により素材本来の色・味・食感が楽しめる。商品を梱包するインナーカートンは、水産売場の常温棚で什器として活用可能。製造は下関工場。価格は税込192円。