“日本一のみそ”決定へ 中味研が鑑評会審査会

中央味噌研究所は10月11、12、17、18、24、25日の6日間、東京の全中・全味ビルでその年の“日本一のみそ”を決める全国味噌鑑評会の審査会を実施した。

全国から集まった313品のみそを12のカテゴリーに分類し、技術者や関連研究者が色や香り、味、組成を総合的に審査採点した。

鑑評会は、みその品質と技術の向上を目的に、1956年に開始され、今年で64回目を迎えた。中央味噌研究所が主催し、農林水産省と全国味噌工業協同組合連合会が後援する。審査は昨年同様に感染対策として日程を分散して行った。

審査結果により格付を行い、優秀なものに対して農林水産大臣賞、農林水産省大臣官房長賞、全国味噌工業協同組合連合会会長賞、中央味噌研究所理事長賞、全国味噌鑑評会審査長賞を授与する。表彰式は11月16日に鉄鋼会館で行う。

審査会の最終日に記者会見が行われた。柏木豊審査長(中味研理事)は「例年と同じく品質のよいみそが出品された。今夏は高温が続き、その影響が心配されたが、生産者は高温への対応に大分気を使ったようで、昨年に比べて品質の高いみそが増えている」と講評した。