米粉使った新商品開発へ課題解決型授業 みたけ食品工業と東京国際大

みたけ食品工業は東京国際大学のPBL(Project Based Learning)授業を通じて、米粉を使った新商品の開発に乗り出す。新商品は「米の利用拡大につながる米粉使用商品」をテーマに、コンセプトから内容量、パッケージデザインまでを東国大の学生たちが立案。また販売前後のプロモーションについてもアイデアを募る。

商品はアレルギー28品目不使用であること(大豆、ごまは可)、米粉主体の一般消費者向けであること、性状はみたけ食品工業で製造可能な粉体とすることを条件としている。

みたけ食品工業では企画案について、学生ならではの独創的な発想であることやコンセプトと商品が合致しているなどのポイントを評価し、商品化につなげる。

9月19日に行われた本年度第1回の「ビジネス・ソリューション」の授業(奥倫陽教授)では、みたけ食品工業が自社と米粉の紹介や米粉市場の変遷と概況などを学生に説明。八田武治社長は、自社が単なる粉砕加工企業ではなく商品開発に注力している点や、品質や商品力を重視しノングルテン米粉認証や特許を取得していることなどを紹介した。その後も担当者が米と米粉の需要量推移と市場の変遷、埼玉県内の生産状況を報告。米粉の栄養価やアレルゲンフリーである特徴、パンや麺、菓子といった現在の用途事例にも触れた。

説明を受けた学生からは「米粉パンを食べて腹持ちが良いと感じた」や「過去に市販化されていない商品を作りたい」「県の名産である狭山茶との組み合わせも面白そう」などの声が聞かれた。

東国大の「ビジネス・ソリューション」は学生たちが企業の経営課題に対して様々な視点から解決策を模索し、自身の課題解決能力の向上を目指した授業。埼玉県産業労働部からの支援を受け、本年度はみたけ食品工業との産学官連携を図る。授業は3か月(全27回)にわたり行われ、12月には中間報告を予定している。

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