明星食品は9月22日、近隣の千駄谷小学校で社員による出張授業「もぐもぐClassroom」を実施した。「デザインを考える」をテーマにした授業の2回目で、同校の5年生47人(2クラス合計)がカップ麺のオリジナルデザインを披露。「訪日外国人向けの日本食ラーメン」と「辛いものが苦手な人も食べられる辛いラーメン」の2作品が1位に選ばれた。
CSV(Creating Shared Value)経営の一環となる地域共創プロジェクト。昨年度からマーケティング本部の社員を中心に行っている。プロジェクトのリーダーは同本部デザインルームの宮宗耕平課長。
本年度の出張授業は、初回として7月18日にカップ麺のデザインをテーマに行い、夏休みを経て各自の作品が完成したもの。今回はまず体育館で生徒によるプレゼンテーションを実施。2クラスを8グループに分け、明星食品の担当者に「食べて欲しい人」「商品の特徴」「デザインで工夫したところ」をポイントに作品をアピールした。最初は緊張していた生徒たちも、交流するうちに社員と打ち解けた様子が見受けられた。
次いで表彰式が行われ、クラスごとに上位5作品を発表。1位に選ばれた2作品以外にも「世界中の子どもたちが食べられる『10円なのにおいしいラーメン』」「ダイエット中の姉が喜ぶ『あっさりした味わいの野菜入りラーメン』」「まだ世の中にない『佐渡麺』」「仲の良い友達が途中で飽きない様に『1つで2種類の味(醤油・塩)が楽しめるラーメン』」など小学生ならではの創造性に富んだ作品が出揃った。入賞者には「麺神」「一平ちゃん 夜店の焼そば」「チャルメラカップ」など製品の詰め合わせをプレゼント。
渡邉玲樹取締役経営管理本部長は「皆さんが真剣に取り組んでくれて大変うれしく思っている。今回挑戦した『誰に向けて』『どんな製品を届けるか』を考えるのはこれから先も大切なこと」と講評。木所敬雄執行役員マーケティング本部長は「すぐにでも実際の商品に使えそうな力作もあった。デザインに関心を持つキッカケになれば」などと子どもらに話した。