森永乳業、ChatGPTを活用した日本初のタレントロボット「平野レミロイド」で営業・商談活動サポート 人材不足解消や楽しさ提供

森永乳業は、ChatGPTを活用した日本初のタレントロボット「平野レミロイド」を用いたコミュニケーションを通して営業・商談活動などをサポートしていく。

今後はAIロボットの精度を高め、店頭の販促活動など一般消費者とのコミュニケーションツールとしての活用も視野に、全国での活用を目指す。

20日に行われたお披露目会で、新商品「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」のWebCMとともにプロットタイプ(試作品)の「平野レミロイド」を披露した。

チーズ事業部の社員らの会話から生まれたという同ロボットについて、営業本部マーケティング統括部チーズ事業マーケティング部の伊佐地祐子アシスタントマネージャーは「コロナ禍をきっかけに試食販売など、消費者においしさを体験してもらう場がなくなってしまった。少子高齢化に伴う人材不足も懸念されるなか、店頭での販促活動や商談・営業活動などで活用できるロボットの開発に至った」と説明する。

商談を模したデモンストレーション - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
商談を模したデモンストレーション

「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」は気軽にアレンジもできることから、料理愛好家としての認知が高く明るい印象の平野さんを起用した。

営業本部マーケティング統括部チーズ事業マーケティング部の佐藤裕之部長は昨今の原料高騰など厳しい状況を背景に「こういう時代だからこそ新たなことにチャレンジし新たな価値や体験を生み出すことが重要。AIロボットは単に業務効率を上げるのではなく、効果を検証し、未来に対する気づきを得ることに意味がある」と狙いを語る。

「平野レミロイド」は、料理愛好家の平野レミさんをモデルに顔を3D撮影して作成したシリコン製。

平野さん本人の声で商品紹介のほか、商品から派生する質問の回答や、世間話などのコミュニケーションがとれる。ChatGPTを活用することでより幅広い対応も可能になる。

「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」は、バジルの爽やかな味わいが特長。味付きで、直食やおつまみのほか、魚やパスタなど他の食材と併せて時短料理にも役立つ。

同日に公開したWebCMでは、味付きタイプならではの手軽さを “2秒で料理”と表現し、平野レミさんが2秒の間に商品を伝えている。

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