◇…「強いブランドをより強化」を26年度支社方針に掲げたのは、雪印メグミルクで富山・静岡から沖縄まで西日本全域を統括する竹田朋支社長。同社ブランドは「雪印バター」「ネオソフト」「6P(ロッピー)チーズ」「雪印北海道100」「MBP」「ナチュレ恵」など、市乳類や乳食品を中心に高い支持を得ている。前年度は創業100周年企画等で「得意先との強固な関係」「市乳と乳食品の垣根を超えた取り組み」などを強化してきたと振り返る竹田支社長。そして今期、業務用商品が管轄に加わり、新たなシナジー創出を見据える。 西日本支社長3年目を、雪印の101年目と共に踏み出している。
◇…竹田氏は入社後、営業では大阪、神戸、東京などで大手流通等を担当し、商品開発では大ヒットしたネオソフトの新商品発売や、さけるチーズでは現在につながるフレーバー改良に取り組んだ。2021年中四国支店長、23年九州統括支店長、24年4月から執行役員西日本支社長として陣頭指揮を執っている。
同支社は、中部(東海4県、北陸3県)、近畿(京都、滋賀、兵庫)、大阪(大阪、奈良、和歌山)、中四国、九州(沖縄含む)の5支店あり、売上高は同社の半分近くを占める。
25年度は「100周年をフックに得意先との関係構築強化」を図り、個別チェーンや地域行政、学校などとの取組みを深めてきた。
◇…26年4月から、業務用商品の管轄が、本社から各支社・支店に移った。背景には同社が進める「エリアマーケティング強化」などがあり、業務用製品を、これまで築いてきた家庭用ルートでも提案していく。
既存組織の枠も超える。これまでは家庭用の牛乳とチーズは別営業だったが、今後はセールスが全ブランドを担当する組織に変更し、提案の幅を広げていく。
商品では、同社の強いブランドの中でも特に独自性が高い「MBP」をより強化する。「骨密度を高める」機能性表示食品の「MBPドリンク」を始め、MBPシリーズの今期売上高は、約1割増と伸長した25年度実績の「2倍」が目標だ。
◇…同社の理念「健土健民」は、創業者の思想「大地を健やかにすることが、人を健やかにする」に基づく。この言葉には、現代の諸課題の対応や行動指針に通じる同社の原点がある。今期の全社テーマは「BEYOND BORDERS.」。西日本支社も「前例や組織、市場の枠を越え、地域や得意先、消費者との対話を通じて、『健土健民』の精神を具体的行動につなげる」と力強く語った。(北海道稚内市出身、56歳)



