7.8 C
Tokyo
6.7 C
Osaka
2025 / 12 / 18 木曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)災害「正しく怖がる」ために

災害「正しく怖がる」ために

モロッコで起きた地震では2千人以上が死亡する大惨事となり、約1か月前にはハワイ・マウイ島の山火事でも100人以上が死亡するなど世界的に自然災害が多発している。今年は関東大震災から100年目の節目の年にあたる。9月1日の「防災の日」前後の報道では「100年」の見出しが紙面で躍ったが、防災食の必要性を説く記事はほとんどなかった。

▼生活者調査でも、自然災害に対して不安はあるが、全体の約4割強が対策を講じていないと言う。対策も水やレトルト食品、インスタント食品にとどまり、防災食までには至ってない。スーパー店頭では防災食コーナーを設置した店も、今では秋冬の特売コーナーに代わり、早くもECによる防災食の売上もピークが過ぎた。

▼「防災の日」を境に防災食需要や防災への意識が低くなるが、災害は待ってはくれない。今のうちは大丈夫とか、自分だけは大丈夫といった甘い考えは通じない。

▼防災というとややもすると構えがちだが、起こってから慌てるのではなく、普段の生活において少しずつ防災食を取り入れ、正しく怖がることが大事だろう。

関連記事

インタビュー特集

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。