中国の水産物輸入停止の影響

先日、北陸の企業を数社取材した。東京電力福島第一原発の処理水海洋放出で中国が日本の水産物の輸入を停止した影響が各社に出ている。

▼スギヨ(石川県)は8月下旬に中国向け輸出を停止した。カニカマの原料の白身魚はほぼ北米産やタイ産だが、あの国には通じない。出荷止めされた商品は、日々高い電気代など倉庫賃料がのしかかる。中国向けはコロナ禍のロックダウン以降、ようやく生産が増えていくところだった。

▼「かね七」(富山市)は、昆布巻きの一次加工を中国企業と連携しているが、北海道産原料の昆布と鮭が送れない。当座は大丈夫だが今後を懸念する。一企業でどうこうできるレベルではないので国の対策に期待したいし、中国側も仕事がなくなることを意味するのだが…。

▼一方、国内は観光需要の回復で、水産加工品はお土産向けも好調に推移し始めている。

▼北陸の情報を一つ。北陸新幹線の金沢―敦賀間の開業が来年3月16日に決まった。東京からは金沢止まりだったが、加賀温泉や芦原温泉などに1本で行けるようになる。東京・関東の皆さん、北陸の名湯とお土産に水産加工品はいかが。

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