キユーピー サラダ需要回復、タマゴメニュー復活へ 外食市場変化に対応の業務用15品

キユーピーはフードサービス部門の23年秋の新商品を発表。新商品とリニューアル品で計15品を投入する。内訳はマヨネーズやドレッシングなどの調味料が7品、調理食品が5品、ロングライフサラダ3品。外食や中食など業務用市場を取り巻く課題への対応をテーマに据えた。具体的には、販売を強化している惣菜、ベーカリー、加工の3業態に加え、インバウンド回復に向かう市場変化への対応、高騰する食油の使用を低減した商品の充実、店舗での人手不足に貢献するローオペレーション商品を取り揃えた。

執行役員フードサービス本部本部長の岩田清司氏は「23年度上期のフードサービス部門の売上は前年同期比5%増。内訳は外食が9%増、デリカ2%増、加工食品13%増、ベーカリー5%増だった。市場は外食を中心に二ケタ増の回復ぶりだが、当社は鳥インフルエンザによる鶏卵不足の影響でその水準には達していない」と総括。

岩田清司本部長(キユーピー) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
岩田清司本部長(キユーピー)

下期の取り組みについては「サラダ需要の回復とタマゴメニューの復活がテーマ。サラダは外食におけるサラダの食数が19年から21年まで大きく減少している。22年は回復傾向にあるが、23年は一層の回復を目指した取り組みを進めている。居酒屋や家飲みで乾杯の後すぐにサラダを食べる『カンパイ、サラダ。』の提案などだ。一方、人手不足でタマゴ加工品の需要が高まっている。今後は『お月見』メニューの提案で食の楽しさを届けたい」と方向性を示した。

新商品「キユーピー タルタルソース 具沢山」は具材感、フレッシュ感、ユーザビリティーの高さが特徴。常温で7か月の日持ちするため流通や保管にも便利だ。「スノーマン」からは調理食品「豆ともち麦の豆乳仕立て」「ひよこ豆のカレー仕立て(チャナマサラ)」「赤いんげん豆のトマト仕立て(チリビーンズ)」を新発売。温めるだけで提供できるビュッフェ対応商品として展開する。2次原料まで植物由来食品である点も特徴だ。

「スノーマン ひよこ豆のカレー仕立て(チャナマサラ)」(キユーピー) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「スノーマン ひよこ豆のカレー仕立て(チャナマサラ)」(キユーピー)

リニューアルの調味料「キユーピー コールスロードレッシング」は低酸味、さわやかなレモン風味、ほどよい甘みが特徴の即食向けドレッシング。「カンパイ、サラダ。」を展開する上でカギを握る商品となる。「キユーピーのサラダ パンプキンサラダ」「同ミニカット」はかぼちゃの配合量をアップし固形感をより感じられる仕立てとし、酸味も低減。さらに賞味期限を45日から60日に延長した。

9月1日から業務用市場に全国出荷する。

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