牛乳 夏の値上げ認知35% 7割弱が酪農経営の厳しさ理解 中央酪農会議が消費者調査

一般社団法人中央酪農会議が日本国内の牛乳購入者1千30人を対象に実施した調査で、8月に実施された牛乳の2回目の値上げを認知している購入者は約35%であることが判明した。一方で、日本の酪農家経営が危機的状況にあることを認知している人は68.2%と多く、消費者が酪農乳業の厳しい現状について理解を示している傾向が浮き彫りになった。

消費者と生産者をつなぐ取り組みが一層重要性を増している。

今年8月、乳価改定に伴い大手3社含むメーカー各社が牛乳の値上げを発表した。昨年11月に続く2回目の値上げで消費減退が懸念されるなか、レシピ提案やサンプリング、プロモーションなど業界一丸で需要喚起を図っている。

大手乳業メーカーの取り組みとしては、明治が相葉雅紀さんを起用した「明治おいしい牛乳」のTVCMを放映し、おいしさの秘密を訴求していく。

雪印メグミルクは下期に向けて「ホワイトソースレシピ投稿キャンペーン」第2弾を実施予定。

森永乳業はアサヒグループ食品とコラボし「森永 あじわい便り」と「1本満足バー」を購入すると抽選で賞品が当たるキャンペーンを行うなど、様々な形で生乳消費拡大に向けた取り組みを継続している。

調査では、日本の酪農家を応援したいと回答した人は86.7%に上った。応援方法としては「購入量を増やす」、次いで「レシピを活用する」が多く、「SNSで投稿する」「牧場で酪農を体験する」という回答もあった。消費者が考える応援方法としては「購入量を増やす」、次いで「レシピを活用する」が多く、「SNSで投稿する」「牧場で酪農を体験する」という回答もあった。